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ネマタの戦術本レビュー第456回「麻雀勝ち組の鳴きテクニック 著:川村晃裕 その8」

ネマタの戦術本レビュー第456回「麻雀勝ち組の鳴きテクニック 著:川村晃裕 その8」

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第2章テーマ16

 今回のようにドラが重なったところで手牌の価値があまり上がらない手については、上家が変則手の鳴きを入れていない場合であっても基本的にはドラを先切りした方がよいでしょう。この時点では鳴かれない可能性が高いこともあり、「絞り」よりも危険牌の「先切り」を優先します。

 もし河から北家が染め手ではなく、他の役牌も多く見えていて高確率でドラがトイツ以上と読めるのであれば打としてはテンパイまで絞った方がよいとみます。前回の「受けの絞り」に対してこちらは「攻めの絞り」です。

 もちろんを絞ったことで先に切ればポンで済んでいたものをロンされることもあります。しかしメンゼンでテンパイすればリーチで跳満以上になるリャンメン×2の1シャンテンならをポンされても当分は押す手なので、結果的に放銃率はそこまで変わらないとみます。(をポンされたら降りるようなら放銃率は下がるが、その場合はアガリ率を落として高打点の被ツモ率を上げてしまうことになるので単純に損になる。)

 ここでを鳴かれて先にテンパイを入れられれば被ツモ率が上がり、結果的に自分のアガリ率も下がるのですから、高確率で鳴かれると分かっているのであれば「先切り」よりも「絞り」を優先した方がよいのではないでしょうか。

テーマ17

 「絞り」の反対に相当するのが「アシスト」です。絞ったところでツモや別の他家からの鳴きは阻止できないので下家のアガリ率を大きく落とすまではいかないことが多いですが、意図的に必要牌を鳴かせられるのであれば下家のアガリ率を大幅に上げられます。このことからアシストの方が戦績に与える影響の大きい技術と言えるのではないでしょうか。

 今回の局面はもちろんアシスト有利ですが、実際はここまで条件が揃っている必要はありません。

 ①2、3着目は加点のメリットはあるが下位者に逆転されるリスクもある 

 ②平均的な配牌なら下家に役牌を鳴かれた時点で、アガリを目指すよりアシストに専念した方が別の他家にアガられる可能性を減らせる

 ③放銃しても着順が落ちなければなおさらアシスト有利、着順落ちリスクがあってもそれ以上に別の他家にアガられるリスクが高いことも珍しくない 

 ④ドラの所在よりも点数状況の方がアシストの条件として重要 …であることから、アシストを利用した方がよい局面は案外多いものです。

 アシストの手順についても可能なら精度を高めるに越したことはないですが、切った牌が鳴かれなくても次に別の鳴かれそうな牌を切ればよいので、手順よりもアシストすべきかどうかを判断できることが重要です。第2章全体に言えることですが、「アガリ」「放銃」の2つだけでなく、「被ツモ」「横移動」「流局」を合わせた5つの結果がよりよいものにするにはどうすればよいかを意識することが肝心です。

テーマ弐

 自分で受け入れを切っている形を「フリテン」と表現していますが、実際はテンパイまでその受けが残らなければフリテンにはなりません。自分で切っている受け入れを残すのは意識していないとなかなか選べない打牌です。個人的にはテンパイ以前の状態を「フリテン」と表現してきたことも過小評価されてきた一因とみているので、できればこれも「フリテン」に変わる別の表現が必要ではないかと考えています。

 

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この記事のライター

ネマタ
現役の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。1984年佐賀県生まれ。東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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