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ネマタの戦術本レビュー第459回「麻雀勝ち組の鳴きテクニック 著:川村晃裕 その11」

ネマタの戦術本レビュー第459回「麻雀勝ち組の鳴きテクニック 著:川村晃裕 その11」

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第4章テーマ22

 問題の手牌ならマンズかピンズのホンイツの可能性がある分落としが打点的に有利なのでオーラスアガリトップであるものとします。

 ペンチャンよりカンチャンと言っても、メンゼン1シャンテンの場合受け入れに1枚差がつけば巡目によらずペンチャン有利。枚数差が無ければカンチャン有利とはいえアガリ率にして中盤では1%程度しか差がつかないことが『現代麻雀最新セオリー』にて示されました。よって多少の変化より、山に残ってそうかどうかで決めるのが実戦的と言えるでしょう。上家からの鳴きでもメンツを完成させられる鳴き手ならなおさらです。

 練習問題1は1メンツに2リャンメンあるので比較的メンゼンでテンパイしやすい。雀頭が無く役牌以外で雀頭が出来てリャンメンテンパイになれば平和がつく手なので西家の河に関係無く役牌から切ります。

 練習問題2は上家がを持ってないかどうかまでは分かりませんが、上家にとってもは比較的使いづらく切られやすい牌。細かい変化よりは鳴きやすさ重視でどちらかのマンズカンチャンを外してそうです。

テーマ23

 よりチーの方が鳴き寄りであることは確かです。しかしが受けかぶり悪形の形といっても、メンゼン限定のよりはメンツを完成させやすいのでも鳴いてそうです。マンズがリャンメンであれば、今度はだけでなくもスルー、他のピンズは鳴くくらいでしょうか。

 仮に周りが非常に固い打ち手で、鳴きを入れると今後一切鳴ける牌が出てこなくなるとすれば鳴き判断はどうなるか。カンチャンをメンツにできる、カンは残りますが鳴けなくてもよりはメンツを完成させやすいの中ぶくれ形が残るはそれでも鳴いた方がよいとみますが他はスルーでしょうか。元々アガリが遠い手なら警戒されることがむしろ得になる場合もありますが、鳴きがきくかどうかでアガリ率にそれなりに差がつく手牌に関しては他家の動向もふまえたうえで判断することもそれなりにありそうです。

本記事に関するご紹介

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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