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ネマタの戦術本レビュー第585回「麻雀AI戦術 著:水上直紀  その25」

ネマタの戦術本レビュー第585回「麻雀AI戦術 著:水上直紀 その25」

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Q53

 親リーチに対して悪形2翻テンパイは、平場だとしてもかろうじて押せる程度。ダントツのうえに切る牌がドラとなれば、一応が現物待ちになっているとはいえ止めるべきでしょう。

 打の方が打より順位で0.01勝るとありますが、を切っても安牌が増えなければ次巡切る牌はなので、ツモで満貫テンパイする可能性を一応残した方がよいとみます。

 打、打とした場合の結果の合計が100%を大きく超えています。序盤リーチにしては流局率が高いのでおそらくここが誤植でしょう。打で押した場合の和了率が3%しかないのは、おそらくを勝負したところで次の無スジで降りることを想定しているものと思われます。

Q54

 東家はリーチを受けてから現物切りが続いているのでノーテンの可能性が高そう。AIはテンパイ率14.7%と判断したようです。(現物切りが続いているといっても全部ツモ切りならノーテンの可能性が高いとまでは言えず、問題では手出しツモ切りが分かりませんが、AIは手出しツモ切りを全て把握したうえで判断しているそうです)

 もっとも今回は東家がテンパイ濃厚だとしても、アガって1位、アガらなければ振り込んでも振り込まなくても2位なのですから切り一択でしょう。順位でみると実に0.42差。平場であれば一打でここまで差がつくことは考えられません。着順争いをしているオーラスはなおのことミスを避けたいですが、案外セオリー化されていない、あるいはセオリーがあっても浸透していない内容が多いので、今後上達のための戦術本を出版するのであれば、オーラスやラス前の判断に特化した問題集がよいのではないかと思うところです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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