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ネマタの戦術本レビュー第616回「三人麻雀の極意 著:オワタ  その2」

ネマタの戦術本レビュー第616回「三人麻雀の極意 著:オワタ その2」

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 を抜くことで1翻アップするだけでなく、1枚多くツモれるというメリットも無視できません。巡目が早い段階でテンパイできるほど有利なので、アガリを目指すならは即抜きが基本です。


 逆に言えば、アガリを目指さないのであれば、を手牌に残すことで安牌にすることや、一発やハイテイを消すために使うことを考えます。天鳳特上卓くらいだと、「アガリを目指しては即抜き」はほとんどの人が出来ていますが、他家リーチに降りる手なのにを抜いてしまう人が結構見受けられます。手癖で抜いてしまわないように注意したいですね。


 アガリを目指すうえでを抜かないのは、アガリトップ等打点が不要でがアンコや、トイツを雀頭で使う場合。あるいはを抜かなくても高打点で単騎待ちが狙い安い手牌の場合が挙げられます。は即抜きが基本だからこそ、単騎待ちは他家に読まれづらく特にアガリやすい待ちと言えます(単騎と比べてどの程度アガリやすいかは今後の研究結果が待たれます)。テクニックの一つとして押さえておきましょう。

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 基本的にトイツをカンチャンより優先するのは四麻も同じです。三麻はトイツ手やコーツ手ができやすいので、そのような手牌の時はなおのことトイツを残します。


 しかし、例えばピンズが場に安く、ソーズが場に高いという局面なら、ピンズとソーズのシャンポンよりはピンズのカンチャンに受けた方がアガリやすいでしょう。三麻には二色しかないので、三色ある四麻よりは、場況を考慮してトイツよりカンチャンを優先する局面自体は増えるのではないでしょうか。


 余談になりますが、昔はシャンポンよりカンチャンとされていたのは、カンチャンの方が場況からアガリやすいと判断できることが多いことも一つの理由ではないかと推測しています。一般論を優先するか、個別の局面を優先するかの判断が、三麻は四麻以上に求められます。

本記事に関するご紹介

サンマで勝ちたきゃ天鳳位に聞け!
本書は三人麻雀について、初代天鳳位である\(^o^)/★(オワタ)がその戦術を披露するものです。
三人麻雀はその競技人口の多さにもかからわず、これまできちんとした戦術書は出ていませんでした。
そこで今回、天鳳の三人麻雀で頂点に立った\(^o^)/★(オワタ)氏がその極意を披露します。四人麻雀とはひと味もふた味も違うその戦術を本書でぜひマスターしてください。

 
オワタ(著)
単行本:1,663円
Kindle版:1,497円
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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