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ネマタの戦術本レビュー第617回「三人麻雀の極意 著:オワタ  その3」

ネマタの戦術本レビュー第617回「三人麻雀の極意 著:オワタ その3」

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 四麻で一般的に「絞り」があまり有効ではないとされたのは、一人の手を止めることが出来ても残りの二人が得をするので相対的に損をしてしまうためです。三麻なら対戦相手が二人なので、一人の手を止めることが有効になるケースも増えると言えます。

 「絞るかどうか」は相手の手牌が面子候補十分で鳴けるようになってからの話なので、序盤で鳴ける形が揃っていない段階なら、「重ねられる前に切る」ように打った方がよいです。01の内容と重なりますが、自分にとって字牌の価値が高くない手であれば先切りも兼ねて字牌から切ります。本書にある通り、相手の仕掛けが不十分形の遠い仕掛けと判断すれば、1つ鳴かれてからも先切りが有力ですが、牌種が少なく、チーができない三麻においては不十分形の仕掛けは四麻ほど多くないので、役牌をトイツ以上で持ってそうな仕掛けが入ったら、役牌は一旦絞って受け入れロスの少ない数牌を切る方がよいことが多いと思います。

06

 ツモ損で完全順位制の天鳳においては、ダマで出アガリがきく40符3翻以上の手はダマ有利になることが多いです。平和以外の役が1翻あればドラが2つあるだけで40符3翻。ドラは表、赤、北で10枚もあるので四麻よりも高打点ダマの手が頻出するので、ダマでも警戒しなければならないことも増えます。

 ダマテンを見抜くコツを一つ挙げるなら、相手の打牌に対して、「ノーテンでその牌を切ることが有り得るか」を考えることです。リーチやテンパイ濃厚な仕掛けに対して危険牌を切るのは四麻以上にリスクが高い選択なので、そのような打牌をしてくる相手がダマでもテンパイしている可能性は高いと言えます。

 リーチに対して四麻以上に降りるべきというのは確かです。ただ、親リーチ相手に、「アガリ率が五分五分でも勝負してはいけない。」というのは語弊があります。本当に五分五分なら放銃率は自分のアガリ率の半分以下ですし、降りた場合の失点もあるので、勝算が十分にあるなら押すことも多いでしょう。このあたりの押し引き判断は今後より詳しく突き詰めていければと思います。

本記事に関するご紹介

サンマで勝ちたきゃ天鳳位に聞け!
本書は三人麻雀について、初代天鳳位である\(^o^)/★(オワタ)がその戦術を披露するものです。
三人麻雀はその競技人口の多さにもかからわず、これまできちんとした戦術書は出ていませんでした。
そこで今回、天鳳の三人麻雀で頂点に立った\(^o^)/★(オワタ)氏がその極意を披露します。四人麻雀とはひと味もふた味も違うその戦術を本書でぜひマスターしてください。

 
オワタ(著)
単行本:1,663円
Kindle版:1,497円
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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