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ネマタの戦術本レビュー第619回「三人麻雀の極意 著:オワタ  その5」

ネマタの戦術本レビュー第619回「三人麻雀の極意 著:オワタ その5」

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 四麻であれば鳴き手の3900リャンメンと8000のカンチャンなら後者を選ぶことが多いですが、三麻なら前者を選ぶことが多いでしょう。何故ならを1枚抜くだけで3900が7700になるうえに、アガれなかった場合の失点も大きくなるからです。


 元々満貫以上の手や、打点を上げようとしても1000点が2000点になるだけのような手であればなおのことアガリ率を優先すべきなので、三麻でアガリ率を明確に落としてまで手役を狙うとすれば低打点の手を高打点にできる場合。具体的には一色手やトイトイをつけることで満貫に届く手に限られるでしょう。

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 先制テンパイが強いという基本は三麻も四麻も同じです。牌種が少ない分三麻の方がアガリ牌をツモりやすいですが、他家が1人減る分出アガリの可能性は下がるので、巡目と待ち別にみたアガリ率は四麻とそれほど変わりません。


 ただし、牌種が少ないので四麻よりは手変わりを待ちやすくなります。四麻の場合は34種なので、良形変化7種で手変わりするのに平均で約5巡かかりますが、三麻は27種(は抜いてもう1枚ツモれるので実質26種)なので同様の条件なら平均4巡以下で良形に手変わりすることになります。良形変化を主な目的とした手変わりに関しては、四麻以上に手変わりを待つことが増えると言えます。


 一方、三色同順がなく、タンヤオ牌の割合が少なく、ドラが10枚もあることから、打点変化を主な目的として手変わりを待つことは四麻より少なくなると言えます。テンパイを外しても高打点への手変わりが豊富な手となると一色手への変化に限られそうです。

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 四麻でも基本は5ブロックに受けることが多いです。6ブロックに受けるのはそうした方が将来より価値の高い手になりやすい場合。大抵は手役絡みです。


 三麻は三色同順が無く、タンヤオ牌の割合も少ないので、6ブロックに受けることによって手役面で得することがあまりありません。一色手に関しては5ブロックに受けた方が変化をみやすいので、三麻ならなおのこと5ブロックに受けるのが基本と考えてよいでしょう。

本記事に関するご紹介

サンマで勝ちたきゃ天鳳位に聞け!
本書は三人麻雀について、初代天鳳位である\(^o^)/★(オワタ)がその戦術を披露するものです。
三人麻雀はその競技人口の多さにもかからわず、これまできちんとした戦術書は出ていませんでした。
そこで今回、天鳳の三人麻雀で頂点に立った\(^o^)/★(オワタ)氏がその極意を披露します。四人麻雀とはひと味もふた味も違うその戦術を本書でぜひマスターしてください。

 
オワタ(著)
単行本:1,663円
Kindle版:1,497円
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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