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ネマタの戦術本レビュー第618回「三人麻雀の極意 著:オワタ  その4」

ネマタの戦術本レビュー第618回「三人麻雀の極意 著:オワタ その4」

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 放銃時の打点の高さとツモ損ルールに加えて、無スジを切った時の放銃率の高さも四麻以上に降り寄りになる要員です。四麻なら満貫以上のテンパイから降りることは稀ですが、三麻なら高打点テンパイというだけで何でも押すと決めつけるのは早計です。通ってない牌がどの程度残っているかの確認を怠らないようにしましょう。

 無スジだけでなく、リャンメンには通る牌の放銃率も四麻より高くなるので、降りるべき時はスジやノーチャンスも安易には切れません。しかし、「手順から悪形待ちにも当たりにくい」と読めることは多く、回し打ちからアガリを目指せることも四麻以上に多いのでそこは腕の見せ所です。

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 三麻は牌種が少ないので、一発、裏ドラ率は四麻より高いですが、ツモ損ルールの場合はリーチの打点上昇効率は四麻に劣ります。四麻はダマ40符3翻やダマ満貫の手でも局収支上はリーチ有利になるケースが結構ありましたが、ツモ損三麻ならダマ40符3翻以上は基本ダマと考えます。

 ただし、序盤で見えていないが多くあるなら、途中でを抜いて跳満、倍満(天鳳はを抜いてアガリ牌をツモった場合も嶺上開花がつく)になることや、降りきれなかった他家からの出アガリも期待しやすいので、ダマ満貫の手でもリーチを打つことが多そうです。

 また、先行テンパイに対して降りるつもりがなく、ダマにしても脇から出アガリやすくない手でテンパイしたとしても、追っかけずにダマにする手も考えられます。例えばと持っていて、先行テンパイの待ちがならをツモった場合に打としてテンパイを維持しつつ結果的に振り込みを回避できます。三麻は牌種が少なく、メンツのスライドができる手牌になりやすいのでこのような振り込み回避もさほど珍しくありません。このあたりはどんなケースならダマにすべきかの基準がまだ確立されていないので今後の研究が待たれます。

本記事に関するご紹介

サンマで勝ちたきゃ天鳳位に聞け!
本書は三人麻雀について、初代天鳳位である\(^o^)/★(オワタ)がその戦術を披露するものです。
三人麻雀はその競技人口の多さにもかからわず、これまできちんとした戦術書は出ていませんでした。
そこで今回、天鳳の三人麻雀で頂点に立った\(^o^)/★(オワタ)氏がその極意を披露します。四人麻雀とはひと味もふた味も違うその戦術を本書でぜひマスターしてください。

 
オワタ(著)
単行本:1,663円
Kindle版:1,497円
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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