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ネマタの戦術本レビュー第629回「読むだけで勝てる麻雀講義 著:ゆうせー  その2」

ネマタの戦術本レビュー第629回「読むだけで勝てる麻雀講義 著:ゆうせー その2」

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講義2

11ページの手牌に関しては個人的には打7pとしそうです。メンツが1つも無いので先制テンパイを取ることが難しいことから字牌を安牌として抱える価値が高いこと。リャンメンでないメンツ候補も123三色含みのリャンカンなので、新しくメンツ候補を作るメリットが薄いことがその理由です。アガリ損ねて初めて損になるので、6ブロック目のメンツ候補を取りこぼす枚数についてはあまり気にしません。


 ただ、何となく安牌を抱えがちな人や、何でも5ブロックに受けようとしがちな人は、6ブロック目のメンツ候補も不要ではなく、あるに越したことはないということは意識しておくべきです。字牌を安牌として残すのは簡単ですが、6ブロック目の数牌を残すことによる変化のメリットは気付きにくいものです。序盤で不要な数牌を残してもさほど損にはなりませんが、強い変化がある数牌を切ってまで安牌を抱えるのは結構な損失になります。


 13ページについてはリャンメンが揃った5ブロックなので、6ブロックになっても大幅に速度が上がるわけではないですが序盤なら字牌切りを推奨します。リャンメンでも将来待ちが薄くなる場合があるので、その時にターツ選択ができるというメリットもありますが、本書でも指摘されているように字牌を先に切ることで待ちを絞られにくくするというメリットもあります。


 質問者の方は安牌を抱えるタイミングが分からずによくアガリを逃すとのことでしたが、逆にアガリ逃しをした記憶があまりない人は安牌を残す意識が薄いかもしれません。そのような方はまず5ブロックを意識して、6ブロック目の牌は何のために持つのかを確認しましょう。

実戦でよく出る!読むだけで勝てる麻雀講義

本書は、ネット麻雀天鳳とフリー雀荘の両方で圧倒的な好成績を叩き出し、なおかつ現役で学習塾の講師をしている著者が、丁寧に論理的に、かつ冗談を交えながら、実戦でよく出る麻雀の場面を題材に講義をしているものを、そのまま文字に起こしたものです。
まるで有名予備校の人気講師の授業を聞いているような、楽しい話を読むだけで勝てる作りになっています。
全22回の各講義では、豊富な牌図による説明に加え「ポイント」や「これだけは覚える!」といった見出しで重要部分がまとめてあるため後からの復習にも役立ちます。

 
ゆうせー(著)
単行本:1,620円
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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