講義3
6ブロックある場合は、ターツを強化するフォロー牌を、6ブロック目のターツより優先して残して5ブロックに受けるのが基本です。昨今の戦術書で5ブロック打法が強調されることが多いのは、前提知識が無ければ出来ている人の割合がかなり少ないためです。
実は今回のようにリャンメンが揃っている手牌であれば、5ブロックにしてもそれほどテンパイ速度が上がるというわけではありません。5ブロックにするのはどちらかと言えば、早い段階でテンパイできるチャンスを増やすこと、1ブロック落として手牌にスペースを作ることで手牌の価値をより高めるためです。
例えば今回の手牌はアンコが1つあるので、トイツを残すことで低確率ながらコーツ手の可能性が残ります。何となく6ブロックに構えることが多い方は、目先の裏目を気にするあまり、手牌の価値を高めるチャンスを見落としているかもしれません。
次回以降の講義でも出てくる話ですが、リャンメンを固定して6ブロックに受けることで、固定したリャンメンが待ちになった場合に待ちを読まれにくくするというメリットもあります。これについては未だに検証されているのを見たことが無いので、5ブロックに受けるが明確に有利と断言することはできません。ただし、2シャンテンなので固定したリャンメンが待ちとして残る可能性が1シャンテンと比べて低く、先制テンパイ率を落とすデメリットも高い(1シャンテンなら多少受け入れを狭めても先制テンパイを取れることが多い)ことから、やはり基本は5ブロックに受けた方がアガリやすいのではないでしょうか。
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