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ネマタの戦術本レビュー第630回「読むだけで勝てる麻雀講義 著:ゆうせー  その3」

ネマタの戦術本レビュー第630回「読むだけで勝てる麻雀講義 著:ゆうせー その3」

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講義3

 6ブロックある場合は、ターツを強化するフォロー牌を、6ブロック目のターツより優先して残して5ブロックに受けるのが基本です。昨今の戦術書で5ブロック打法が強調されることが多いのは、前提知識が無ければ出来ている人の割合がかなり少ないためです。
 

 実は今回のようにリャンメンが揃っている手牌であれば、5ブロックにしてもそれほどテンパイ速度が上がるというわけではありません。5ブロックにするのはどちらかと言えば、早い段階でテンパイできるチャンスを増やすこと、1ブロック落として手牌にスペースを作ることで手牌の価値をより高めるためです。

 例えば今回の手牌はアンコが1つあるので、トイツを残すことで低確率ながらコーツ手の可能性が残ります。何となく6ブロックに構えることが多い方は、目先の裏目を気にするあまり、手牌の価値を高めるチャンスを見落としているかもしれません。
 
 次回以降の講義でも出てくる話ですが、リャンメンを固定して6ブロックに受けることで、固定したリャンメンが待ちになった場合に待ちを読まれにくくするというメリットもあります。これについては未だに検証されているのを見たことが無いので、5ブロックに受けるが明確に有利と断言することはできません。ただし、2シャンテンなので固定したリャンメンが待ちとして残る可能性が1シャンテンと比べて低く、先制テンパイ率を落とすデメリットも高い(1シャンテンなら多少受け入れを狭めても先制テンパイを取れることが多い)ことから、やはり基本は5ブロックに受けた方がアガリやすいのではないでしょうか。

実戦でよく出る!読むだけで勝てる麻雀講義

本書は、ネット麻雀天鳳とフリー雀荘の両方で圧倒的な好成績を叩き出し、なおかつ現役で学習塾の講師をしている著者が、丁寧に論理的に、かつ冗談を交えながら、実戦でよく出る麻雀の場面を題材に講義をしているものを、そのまま文字に起こしたものです。
まるで有名予備校の人気講師の授業を聞いているような、楽しい話を読むだけで勝てる作りになっています。
全22回の各講義では、豊富な牌図による説明に加え「ポイント」や「これだけは覚える!」といった見出しで重要部分がまとめてあるため後からの復習にも役立ちます。

 
ゆうせー(著)
単行本:1,620円
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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