ネマタの戦術本レビューとは
- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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- 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!
テーマ 20
点数計算はルールの範疇です。麻雀のルールの大半は順位点の価値が大きいので、オーラスの逆転条件を把握しておくことは重要です。
しかし、逆転を意識するあまり確実に逆転できる手を作ろうとすると、取れるトップをかえって取りこぼしてしまうことになります。
今回は鳴き手の話でしたが、メンゼンならメンゼンツモ、一発、裏ドラ次第で逆転できるケースもあります。アガリまでの手数が変わらなければ、逆転しやすい手になる受け入れを優先しますが、逆転不確定でもアガリまで1手先に進めることができるなら大抵は手を進めることを優先します。アガらなければ着順落ちのリスクがあるケースならばなおさらです。
テーマ 21
手組の知識と言われると、どうしても部分的な牌の組み合わせに着目されがちですが、牌の組み合わせの価値は手牌全体で決まります。単に「良い形」「悪い形」ではなく、「どのような場合に」「どのような理由で」「他のどのような牌より価値が高いのか」を押さえるようにしましょう。
2333のような形は1メンツ+雀頭を作りやすい形なので、既に雀頭がある場合は価値が低くなるということは他の戦術書でもよく取り上げられていますが、「雀頭部分がメンツになりやすいので、雀頭無しの形になりやすい」場合は再び価値が上がるということも合わせて押さえておきましょう。『定石「何切る」301選』の問題であればQ260やQ262がその一例です。
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堀 慎吾
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