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ネマタの戦術本レビュー第731回「現代麻雀の神ワザ 著:鳳南研究所 その10」

ネマタの戦術本レビュー第731回「現代麻雀の神ワザ 著:鳳南研究所 その10」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!
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第一章 分析6

 55ページ上の手牌については、を残すことでできるリャンメンが端寄りのを残した場合は内寄りのかつ二度受けとなるとアガリやすいのは打と言えそうです。


 しかし打ならドラツモでも1シャンテン。ツモでもドラ受けが残るので、アガった時に高くなりやすいのは打です。比較的アガリ率重視の局面であれば打としますが、東1局序盤なら打を選びそうです。


 55ページ下の手牌は雀頭無しの5ブロックなので面子候補オーバー。新たにメンツ候補を作る必要性が薄いので、即ペンチャンが埋まった場合にリャンメンが残るように打、56ページ下の手牌も同様の理由で打とします。


 これが面子候補不足の場合は、を残してツモも変化として強く、引きもリャンメンを逃す代わりにリャンメンに変化しやすいカンチャン。

ツモもペンチャンの代わりにのリャンメンに変化しやすいカンチャンが残るため、からを切ることも考えられます。

例えば ドラなら僅かながら打に分があるとみます。


 57ページの手牌は受けに気付けさえすれば判断は容易ですが、のようにを安牌として抱えていたところにをツモったとすれば案外をツモ切ってしまう方も多いかもしれません。

「何をツモったか」で正着が変わることはないですが、打ち手が何を切るかは案外変わってしまうので注意したいところです。

現代麻雀の神ワザ

本書は日本最大のネット麻雀サイト「天鳳」における鳳南(鳳凰卓の東南戦)で、麻雀強者の牌譜を見続けてきた「鳳南研究所」による書き下ろしの麻雀戦術書です。

「強者の共通点はびっくりするほど少ない」と筆者は言います。

本書では天鳳位を始めとする強者たちの打ち筋の共通点を見出すとともに、それぞれの独自のバランス感覚(他人にはマネできない本人だけの「勝ちの型」)を明らかにすることを目指すものです。

数え切れないほどの牌譜を見てきたからこそ分かる、異彩を放つ一打とその背景にある麻雀理論。

本書で「現代麻雀の神ワザ」を体感していただき、みなさんの「麻雀の型」をさらにレベルアップさせる一助にしてください。

 
鳳南研究所
単行本:1,663円
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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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