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ネマタの戦術本レビュー第776回「麻雀強者の0秒思考 著:ZERO その4」

ネマタの戦術本レビュー第776回「麻雀強者の0秒思考 著:ZERO その4」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

第1章 思考4

 本書では、「リャンメンとメンツ3つ以上」を、端牌残し>役牌残しの基準としていますが、アガリ形は4メンツ1雀頭なので、メンツ候補が4つ以上あれば端牌へのくっつきを残すメリットも減ります(結果的に役牌重なりを狙って端牌から切ることが増える)。よって、「リャンメンとメンツが3つ、雀頭有り、他にメンツ候補無し」として、役牌と端牌どちらから切るかを改めて考察してみます。

・ 0メンツ3リャンメンの場合

 0メンツで他に手役が見えないなら手役絡みの浮き牌は残すように打ちますが、リャンメンが3つもあるなら平和が十分見えるものとみなしてよいでしょう。役牌が重なるときは平和がつかなくなるので役牌から切ります。
 ただし、0メンツとなるとそれほど先制リーチを打ちやすい手でもないので、雀頭がドラといった、平和をつける打点的メリットが薄い場合は、役牌が重なって仕掛けがきくようになるメリットを重くみて端牌から切ることが多そうです。

・ 1メンツ2リャンメンの場合

 本書の通り、役牌から切ります。1リャンメン1カンチャン程度でも、メンツがシュンツで平和がつく場合は役牌から切ることが多そうですが、微妙なケースは平和をつける打点的メリットの大きさで判断します。

・ 2メンツ1リャンメンの場合

 1メンツの時より先制リーチを打ちやすいのでより役牌切りに傾きます。ただし、メンツが2つともコーツなら、トイツがもう1つできればトイトイのメンツ候補が揃います。その場合は役牌の1翻の価値も大きくなるので役牌を残します。

・ 3メンツ0リャンメンの場合

 更に先制リーチを打ちやすいのでなおこと役牌切り…となりそうですが、配牌で3メンツ1雀頭となると既にくっつき1シャンテン。端牌へのくっつきで悪形テンパイを逃したとしても、すぐに良形でテンパイできることが多いです。
 それなら、役牌と何かのシャンポンリーチ(打点込みで役無しリャンメンリーチより価値が高い)になる受けを残す端牌切りがよいとみます。「メンゼンリーチまでの距離感」が近いほど役牌から切ることが多いですが、近過ぎると一転して役牌残しが有力になるというのも面白いですね。

麻雀強者の0秒思考

あっと驚く麻雀の名手が0秒で打てるようになる本です。

麻雀強者は0秒で決断します。それはトッププロしかり、最強の漫画キャラクターむこうぶちの傀しかり。
ではなぜ彼らは決断が早く迷いが無いのでしょうか?
それは多くの法則を頭で記憶しているからです。
このパターンならここを見る、というルーチンが完成されているので迷わないし、たとえ裏目になっても心がゆれません。
本書を読めば、一般の人が知らないような麻雀戦術が「0秒法則」として一目で覚えられるようになってます。さらに解説を読めば、むこうぶちの漫画シーンを使ったジョークを読みながらもより深く麻雀が学べます。
またゼロ氏のギリギリ人生を明かしたアウトローコラムは、ぐいぐいと引き込まれ次が読みたくなるハラハラドキドキの展開。こんな人生ならそれは戦術も面白くなりますねという納得と感動。

一冊に「娯楽と学習」がギュギュッとつまった完全無双の麻雀教材! 御無礼!

 
著:ZERO イラスト:天獅子 悦也 
単行本:1,620円

 
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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