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ネマタの戦術本レビュー第795回「相手に対応させる技術 著:平澤元気 その5」

ネマタの戦術本レビュー第795回「相手に対応させる技術 著:平澤元気 その5」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

第1章 セオリー5

 序盤の河から他家の手牌進行を読む技術については、『読むだけで勝てる麻雀講義』でも取り上げられていました。この手の読みによって打牌判断を変えることはあまりありませんが、早い段階から他家の手牌進行を意識しておくに越したことはありません。他家のリーチが入ってから押し引き判断を考えていると、判断が難しいケースでミスをすることが増えます。


 打牌判断を変えることはあまりないというのは例外も多いためです。ターツは多いがメンツが無いケースは(1)の河でも遅い場合もありますし、ターツが少なくメンツが多いケースは(2)の河でも早い場合があります。同様にメンツやターツが多く、最初からヤオチュウ牌の浮き牌が無いケースは(3)のケースでも早く、特定の手役狙いではない場合もあります。この段階ではあくまで意識しておくだけに留め、結果に影響しやすい局面で打牌選択を変えるかどうかについては、「ターツ」「ドラ」「ダブ東」といったより強い河情報と合わせたうえで判断することをお勧めします。
 49ページのような手牌になった場合、一昔前の戦術論では、ツモの安目は拒否してから切ると解説されているものが少なくありませんでした。安くなるとはいえメンツができるツモを残すに越したことはないはずなので、この説明には納得いきませんでしたが、本書で指摘されている通り、こちらの手牌進行が早い、あるいは高打点に見せることでアガられた場合の損失を減らすという効果は確かにあります。を引っ張ることでも残しやすく、結果的にホンロウトイトイで上がれることが増えるというメリットも今回はあります。
 個人的には打も有力とみます。マンズカンチャンは残すとして、端牌は鳴きやすいのでシャンポンを固定するロスが小さく、残しツモよりは、を残してツモをみる方がよいという判断です。優劣を比較するのは難しいですが、打牌候補の一つとして意識しておいてはいかがでしょうか。

現代麻雀の秘技 相手に対応させる技術

基礎的な麻雀戦術理論がネット上で共有されたことで、麻雀ファン全体のレベルが上がったと言われています。その中で差をつけるための技術として、今注目を集めているのが「相手に対応させる技術」です。相手の「対応する技術」を逆手に取って、その裏をかくハイレベルなテクニックとなります。

本書ではそのような戦術を論理的な解説に定評のある平澤元気プロが説明します。
(1)読みの基礎 
(2)それを応用する技術
(3)ただしこれはやりすぎ

本書で基本的な読みのテクニックとその裏をかく技術をマスターしてください。

著:平澤 元気
単行本:1,663円
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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