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ネマタの戦術本レビュー第830回「『超実践麻雀「何切る」「何鳴く」ドリル』著:雀ゴロK 編その17」

ネマタの戦術本レビュー第830回「『超実践麻雀「何切る」「何鳴く」ドリル』著:雀ゴロK 編その17」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

Q161 切る牌はノーチャンスのなので、のみ手カンでもリーチに押せます。一方、この程度の手でも1シャンテンからリーチに危険牌は押しづらい。それならリーチ者のアガリを阻止するうえでもテンパイを取るに越したことはありません。

 

Q162 愚形残りでも仕掛けがきく満貫1シャンテンなら対リーチでもある程度押せるところ。それならテンパイに近づけておくに越したことはありません。逆にテンパイする前に危険牌を引くようならすぐに降りる手であれば、切る牌が安牌であっても鳴いて手を進めるよりは、安牌を減らさないためにスルーした方がよいです。

 

Q163 アガリ牌が残り1枚のだけの1翻手でリーチにを押すのは厳しいですが、鳴いて打ならくっつきでタンヤオテンパイに取れる1シャンテン。安牌を切りつつテンパイを目指すことができるようになるなら回し打つに越したことはありません。

 

Q164 手順上カンにも当たりにくいので、は中スジの中でも通しやすい。こちらがホンイツ狙いと読まれやすいなら現物待ちでもは警戒されるところですが、それでも元々出にくい待ちよりはアガリやすいとみて鳴きます。

 

Q165 スルー 『現代麻雀最新セオリー』p129によると、リャンメン×2の1シャンテンから鳴いて3900の場合は7巡目から鳴き有利とあります。今回は安目2000点なので、平場ならややスルー有利というところ。今回の点数状況ならアガリやすさ重視で鳴き有利とみるのか、それとも満貫ツモでトップに届くからまだ加点のメリットが大きいとみてスルー有利とみるのか。かなり迷いましたが、今回想定されているようなトップの価値が高いルールならどちらかと言えばスルーに分があると判断しました。

 

Q166 平和がつく完全1シャンテン以上の手牌で、鳴くと2翻テンパイとなると中盤過ぎでもスルーするところ。このあたりは局面に判断が左右されやすいですが、今回は点数状況的にも高打点の手を狙う価値が高いのでスルーします。

 

Q167 2600リャンメンテンパイと12000単騎テンパイと考えると、たとえ裸単騎であっても鳴いた方が有利と言えます。鳴いた瞬間は打牌周りが本命(ポン打なら。そうでないとすれば3フーロでノーテンということになるが、3フーロしてターツができていないことは考えにくい)とかなり読まれやすいですが、フリテンにならない単騎なら何でも手変わりがきくので案外アガれます。

 

Q168 連荘しても次局アガれる可能性は単純計算で4回に1回なので、連荘に期待するよりは一回で逆転手を作ることを意識した方がよいです。とはいっても今回のようにスルーしたうえでテンパイするのが難しく、うまくメンゼンでアガれたところで逆転できないことも多い場合は鳴いて手を進めます。

 

Q169 トップには満貫ツモでも届かないですが、下位者に満貫ツモられてもまだ2着。これなら最大限跳満ツモの逆転トップを目指して打つに越したことはありません。今回くらい現実的に逆転が見える手牌が来ているのであればなおさらです。

 

Q170 ここまでリードしていればほぼトップ確定なので純粋な局収支で判断。満貫テンパイなら親リーチ相手でも押し有利なので押します。

超実践麻雀「何切る」「何鳴く」ドリル

麻雀戦術書のベストセラー作家雀ゴロKの新作。 今回は対局で頻発する「何切る」「何鳴く」問題を 210 問収録した超実践ドリル。 平面何切る本はこれまでにも多数出版されているが、それ以外にも「リーチ判断何切る」「何鳴く」「押し引き何切る」など複数のテーマの問題を出題。 解答ページでは雀ゴロKとメンバーによる問答が掲載されていて、なぜ、その解答が正しいのかが理解できる。

著:雀ゴロK
単行本:1,404円
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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