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ネマタの戦術本レビュー第832回「『超実践麻雀「何切る」「何鳴く」ドリル』著:雀ゴロK 編その19」

ネマタの戦術本レビュー第832回「『超実践麻雀「何切る」「何鳴く」ドリル』著:雀ゴロK 編その19」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

 

Q181 良形かつ高打点につき1シャンテンでも押しますが、押すにしても通りやすい牌から切るに越したことはありません。無スジ3よりは片スジ6の方がペンチャンに当たらない分通りやすいです。が見えていない場合は赤絡みのカンをケアするという話もありますが、それでもこの河ならペン3が残っているパターンの方が多いでしょう。

 

Q182 今度はペン7よりカン4(絡み)が残っている可能性が高いので打。一般的に端寄りの牌ほど通しやすいと言われるのは当たる組み合わせが少ないため。手順読みから当たる組み合わせを限定できる場合は、その読みに応じて通す牌を選びます。

 

Q183 2件リーチともなれば、ノーテンからはほぼ降りることになります。ただしテンパイすれば押せることも多いので、安牌を切って1シャンテンに取れるなら取るに越したことはありません。

 

Q184 当たる組み合わせが少なくても、ドラは優先的に残されやすいので仕掛けの手順によってはかなりの危険牌になります。しかし今回は手順的に南家に通りやすく、北家はそもそもノーテンの可能性が高い。ドラであるという理由で引くことはありません。

 

Q185 良形、高打点どちらでもないので引き。1シャンテンに取るに越したことはないので現物の切りとします。

 

Q186 良形ですが高打点ではない1シャンテン。が通常のスジと同程度の危険度なら押しますが、リーチ宣言牌のスジかつドラそばかつ一発目と引き寄りの条件が揃っている以上引くのが無難です。

 

Q187 仕掛けがきくので良形に近いですが高打点とまでは言えない1シャンテン。対親リーチ、引いてもアガリ目が一応残るとなるとトイツ落としで引くのが無難とみます。

 

Q188 とドラのトイツがあれば他がバラバラでもポンして手を進めるところなので、2フーロでもまだテンパイしていない可能性は結構ありそうです。とはいえこちらは2シャンテン。ここから仕掛けに通ってない牌を切るのは、リスクに対してリターンがかなり小さい。現物のを切るのが無難でしょう。このまま待ちが絞れる前に三色1シャンテンになるようなら押します。

 

Q189 これまではノーテンだったので降りることが多かったですが、テンパイなら一気に押せる範囲が増えます。基本押し寄りのケースほど、実戦では降り有利に傾く条件を考慮する必要も増えるので例外も多いですが、ひとまずはテンパイなら押すものと考えてもらって結構です。

 

Q190 安牌が少ないなら1シャンテンでも「良形」か「高打点」のどちらかでさえあればひとまず押すところ。のみ手悪形というテンパイの中では最低の手でも、それらの1シャンテンよりはずっと価値が高いです。今回の条件でも押すくらいなので、「安牌が少ない場合はテンパイしてさえいれば押し」と考えて問題ないでしょう。もし何らかの理由で切る牌がかなり危険と読めるなら別ですが、「かなり危険と読める牌がある」のであれば、「それ以外の牌は比較的通しやすい」のですから、安牌が少ないという前提に反します。
 逆に言えばテンパイからでも降りるケースでよくあるのが、「待ちがかなり絞れている」場合。もし次回作があるなら、その手のテンパイからでも降りるパターンの問題が多く掲載されれば、本書を読まれた方の更なる実力向上の手助けになると思いました。

 

超実践麻雀「何切る」「何鳴く」ドリル

麻雀戦術書のベストセラー作家雀ゴロKの新作。 今回は対局で頻発する「何切る」「何鳴く」問題を 210 問収録した超実践ドリル。 平面何切る本はこれまでにも多数出版されているが、それ以外にも「リーチ判断何切る」「何鳴く」「押し引き何切る」など複数のテーマの問題を出題。 解答ページでは雀ゴロKとメンバーによる問答が掲載されていて、なぜ、その解答が正しいのかが理解できる。

著:雀ゴロK
単行本:1,404円
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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