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ネマタの戦術本レビュー第829回「『超実践麻雀「何切る」「何鳴く」ドリル』著:雀ゴロK 編その16」

ネマタの戦術本レビュー第829回「『超実践麻雀「何切る」「何鳴く」ドリル』著:雀ゴロK 編その16」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

Q151 鳴いて満貫リャンメンテンパイとなればほぼテンパイに取るのが正解です。今回はくっつき1シャンテン、メンゼンリーチで跳満〜倍満以上を狙いやすいと判断が変わる要素はありますが、それでも巡目的にテンパイにとる一手です。

 

Q152 鳴いて3900リャンメンテンパイもテンパイに取ることが多いですが、今回は序盤で良形×2の1シャンテン、メンゼンで跳満以上が狙いやすい。これくらいならスルーがよいでしょう。

 

Q153 役がつく牌もテンパイに取る事が多いですが、メンゼンで三色確定の形。三色はメンゼン2翻、鳴くと1翻なので打点差がかなりつきます。メンタンピンの完全1シャンテンから、鳴いてタンヤオのみのテンパイに取る感覚に近いので序盤ならでもスルーするところです。

 

Q154 メンゼンで3翻の純チャンに加え三色目もあります。メンゼンで2翻以上の役が狙えるメンツ候補は悪形残りでもリャンメン相当と考えれば、この手の牌は鳴かずにメンゼンで進めた方がよいことが分かりやすいです。

 

Q155 鳴いても1シャンテンのままでアガリやすくならず、ドラが1個増える代わりにメンゼンを崩し平和もつかなくなるので打点は下がります。シャンテン数が変わらない仕掛けを入れることもありますが、メンゼンを崩してまでとなると打点が下がらないケースか、打点を下げるデメリットが気にならないほどアガリやすくなるケースに限るので出現頻度は低いです。

 

Q156 メンゼン手かつメンツ候補が足りていないところから仕掛けるのも、役牌ポンのような役を確保するといった鳴きに限られます。今回は既にメンタンピンが見込めるくっつき1シャンテン。鳴くと安手確定なら当分メンゼンで進めるところです。

 

Q157 鳴くと役がつきますが、シャンテン変わらずのうえリャンメンが片アガリペンチャン相当になるのでアガリやすくなっているとは言い難いです。打点についてもメンゼンなら跳満以上になるケースがあるので下がっています。

 

Q158 ここまでスルーが続きましたが、今度は悪形メンツ候補を仕掛けてシャンテンが進むのですから鳴いて手を進めるに越したことはありません。ドラがうまく重なるようなら高打点になり、スルーしてもドラを使ってアガリきるのは難しいので、ドラが浮いているのはむしろ鳴き側にとってメリットになります。

 

Q159 一度鳴けば打点が下がらないので、メンツを完成させる鳴きはした方が基本的にアガリに近づきます。しかしメンツ候補が揃ってない段階は浮き牌へのくっつきでも手が進むので、メンツになりやすいメンツ候補からはスルーすることも考えます。今回くらいのケースでも、「鳴かない方がアガリやすい」とまで言えるかは正直分からないですが、鳴くと守備力が下がり、手牌が読まれやすくなるので他家を牽制しにくいということも踏まえるとスルーが無難と思われます。

 

Q160 スルー 鳴いても発をポンすれば3900点以上の手ですが、受け以外から手が進めば満貫。最高でトイトイサンアンコがついて倍満まであります。役があってメンツ候補が足りている形なら、一度鳴けば手が進むものは全て鳴くのが基本ですが、ここ以外から鳴けばよりよい手になるという受けがある場合は、そこからだけはスルーするというのも一つの手です。巡目が深くテンパイだけでも取りたいとなれば話は別ですが、今回は巡目的にもはスルーが有力と判断しました。

超実践麻雀「何切る」「何鳴く」ドリル

麻雀戦術書のベストセラー作家雀ゴロKの新作。 今回は対局で頻発する「何切る」「何鳴く」問題を 210 問収録した超実践ドリル。 平面何切る本はこれまでにも多数出版されているが、それ以外にも「リーチ判断何切る」「何鳴く」「押し引き何切る」など複数のテーマの問題を出題。 解答ページでは雀ゴロKとメンバーによる問答が掲載されていて、なぜ、その解答が正しいのかが理解できる。

著:雀ゴロK
単行本:1,404円
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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