- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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第一章 攻撃のベストバランス
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大会やリーグ戦となると、運が良い時にいかに大きく勝つかが重要になるので、細かい点数を拾う技術がさほど重要にならなくなるという要素もあります。形式テンパイの重要性が強調されるようになってきたのも、絞りが軽視されるようになった背景と似ているかもしれません。
49ページの局面が東1局のものであれば、どちらかといえばまだ押しに分があるとみます。確かにリーチ宣言牌が
なので
の危険度が高まるとはいえ、
よりは優先して残したという程度なら
や
からの
切り以外のパターンも多く、放銃した場合もドラ
が見えていてタンヤオがつかないので比較的安いというのが一つの理由です
もう一つの理由は、加点しても1500点、放銃平均点が6000点となると失点が加点の4倍といかにもハイリスクローリターンに聞こえますが、一般的な順位点を踏まえた得失点でみればリスクが4倍にまではならないということです。局収支が同程度であれば、基本的に加点できる可能性が高い選択ほど有利になりやすいと言えます。多少でもリードすればその後の打ち回しがやりやすくなりますし、失点しても残り局数が十分にあれば取り戻せることも多いものです。
ただし、単純に残りスジから危険度を算出した場合は、局収支上はテンパイ取り有利であることが多いにもかかわらず、実戦では必ずしもそうならないことが少なくないというのもまた事実。東1局で形テン取りがやや有利程度の手でテンパイを取らないことより、テンパイ料が順位に影響しにくい局面で不用なリスクを負うミスの方が結果に悪影響を及ぼすので、テンパイ料のためにリスクを負う必要がある場合は、「18スジの濃淡」と「順位点」を特に意識することをお勧めします。
初代Mリーガー松本のベストバランス麻雀
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現在麻雀界はMリーグの開幕で活況を呈しています。トッププレイヤーによる真剣勝負をリアルタイムで観戦できるのは麻雀ファンとしても興味の尽きないところです。 そんなMリーグに最年少で参加しているのが日本プロ麻雀協会所属の松本吉弘プロ。第9回 TwinCup優勝、第25期 發王戦優勝などの勢いを買われ、サイバーエージェントがオーナーを務める「渋谷ABEMAS」に大抜擢されました。 元高校球児で強面。その容貌から「卓上のヒットマン」の愛称でファンに知られている松本プロですが、麻雀の腕も一級品。 その場の状況に応じて様々なスタイルを使い分ける「ベストバランス麻雀」を身上としてMリーグでも活躍しています。 本書は手順、読み、大局観、ゲーム回し、押し引きといった麻雀で勝つための重要事項をテーマに、松本プロが自身の戦術を初披露した、ファン注目の一冊です。