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ネマタの戦術本レビュー第906回「『初代Mリーガー松本のベストバランス麻雀』著:松本吉弘 その9」

ネマタの戦術本レビュー第906回「『初代Mリーガー松本のベストバランス麻雀』著:松本吉弘 その9」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

第一章 攻撃のベストバランス

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個人的には、ピンフドラ1は余程のことが無い限りリーチしますし、カンチャンリーチドラ1程度でも、「他家に押し返されそうな手牌が入ってそう」という程度の読みであればリーチしています。「リーチ後必ず追いかけリーチが入る」としても、「先制リーチに安牌を切って追いかけリーチを打つ」よりは分の良い勝負(相手の追いかけリーチの宣言牌が自分のアガリ牌である可能性もある)であるためです。向かって来られると怖い手が他家に入っているとしても、その他家のアガリを阻止するうえで最も有効なのは自分でアガってしまうことですから、多少リスクが気になるとしても、役無しならリーチした方がよいことが多いものです。先制リーチ判断、追いかけリーチ判断の具体的な基準、ダマとの比較に関しては、『統計学のマージャン戦術』を御参照下さい。 ただし、テンパイする以前の段階では、本書でいうところの、「価値のある手組」を心掛けましょう。ここでの価値ある手組とは、同じカンチャンでも場況からアガリやすい待ちを残す、アガリやすいように河を作るという技術も含まれています。ただ何となく先制テンパイを目指すだけの手組であれば、結果的に分の悪い勝負を強いられることも増えます。 また、リーチを打つのが損とまではいかなくても、ダマにした場合と比較してさほど有利にはならないとなれば、テンパイ以前の段階で先手を取ることよりも、後手を踏んでも押し返しやすいように打点や待ちの強さをより優先した方がよくなるということも考えられます。どの辺りにリーチ判断のベストバランスがあるかは今後の研究課題ではありますが、微妙な手牌の場合は特に他家の動向に意識を向けるようにしたいところです。

初代Mリーガー松本のベストバランス麻雀

新鋭Mリーガーによる待望の戦術書! 現在麻雀界はMリーグの開幕で活況を呈しています。トッププレイヤーによる真剣勝負をリアルタイムで観戦できるのは麻雀ファンとしても興味の尽きないところです。 そんなMリーグに最年少で参加しているのが日本プロ麻雀協会所属の松本吉弘プロ。第9回 TwinCup優勝、第25期 發王戦優勝などの勢いを買われ、サイバーエージェントがオーナーを務める「渋谷ABEMAS」に大抜擢されました。 元高校球児で強面。その容貌から「卓上のヒットマン」の愛称でファンに知られている松本プロですが、麻雀の腕も一級品。 その場の状況に応じて様々なスタイルを使い分ける「ベストバランス麻雀」を身上としてMリーグでも活躍しています。 本書は手順、読み、大局観、ゲーム回し、押し引きといった麻雀で勝つための重要事項をテーマに、松本プロが自身の戦術を初披露した、ファン注目の一冊です。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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