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ネマタの戦術本レビュー第935回「『超メンゼン主義麻雀』編 その5 著:リツミサン」編

ネマタの戦術本レビュー第935回「『超メンゼン主義麻雀』編 その5 著:リツミサン」編

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

28p 役牌をポンするとが雀頭になるのでリャンメンを1つ崩すことになります。鳴いた方がアガリやすいといっても、アガリ率の上昇具合は16pのような雀頭が無くなる形に近そうです。

 とはいえ、16pに比べるとメンゼンでテンパイしても打点が上がりにくいので、2枚目なら妥協して鳴いてしまいそうではあります。ただし今回は親なので打点1.5倍、リーチすれば他家が降りることも多く、追いつかれて放銃したとしても相手は子なので安く済むことが多い。先手は取りやすいが鳴くと安い手に関しては、むしろ親の方が子よりも打点優先になることが多いと言えます。分岐点がどのあたりにあるかを判断するのは難しいですが、意識はしておきたいものです。

29p 鳴くとメンツ手3シャンテン。現状チートイツ2シャンテンなので、実は鳴くとシャンテン戻しになる形。もちろん仕掛けた方がアガリやすく、ホンイツになれば満貫に届くので打点十分ではありますが、ドラ使いのチートイツもあるので、メンゼンで染めなかった場合に更に高打点に届くケースもあります。本書でも5ブロック揃っているかより巡目が早ければ鳴くとあるように微妙なところです。

鳴いた後と鳴かなかった後のイメージの違いは、メンゼン派はスルーした時に1回多くツモれるということを高く評価しているところにありそうです。個人的にも今回のようにスルーした結果手牌の価値が上がる牌を引きやすい手牌についてはスルーを選びそうですが、チートイツの価値を高く見積もり過ぎなのかもしれません。

30p アンコがあるチートイツ1シャンテンなら大概はアンコを残し、ポンできる牌が出たら鳴いてトイトイ1シャンテンにするところ。対面から出れば飛ばしてトップで終われるのですからなおさらです。手牌だけならツモで三色同刻の目もあるので鳴いて打としそうですが、これ以上打点を上げるメリットが薄く、を先に切っておくことでが出やすくなることを踏まえると鳴いて打でしょうか。

31p メンツ候補不足ですが、浮き牌くっつきでタンヤオの5ブロックが揃う形。スルーするとメンツを作りにくいカンチャン、ドラ2あって打点も下がりにくいとなれば鳴きの一手。問題はドラ無しでも仕掛けるかどうか。個人的にははチー。他はに比べればスルーしても後々メンツを作りやすいからスルーというところでしょうか。リャンメンならいずれにせよスルーするところですが、リャンメン以外のメンツ候補をどの程度ネックとみるのかは今後の研究課題となりそうです。

リツミサンの『超メンゼン主義麻雀』

小さい上がりをリスクを回避しながら積み重ねていくのが良しとされる天鳳。平均フーロ率3~4割が当たり前という中にあって、フーロ率2割2分という驚異的な少なさでハイアベレージを続けている異色のプレーヤーがいます。それがリツミサンです。

鳴かなければ手牌が複雑になり、より正確な状況判断能力や読みの力が要求されるのが麻雀。リツミサンの麻雀の特長はまさにその正確な状況判断と読みの確かさにあります。本書でリツミサンが何を、どう考えて麻雀を打っているか、その全貌を見ることができます。

また、「ミスからどのように学べるか」「読みは相手より自分の手を見返すほうが効率よく学べる」など、上達のアドバイスが随所に書かれているのも本書の大きな特長。 一冊を通して読めば、これまで自分が考えたことがなかったような麻雀の捉え方や新しい選択肢が必ず見つかるはずです。 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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