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ネマタの戦術本レビュー第980回「『鬼打ち天鳳位の麻雀メカニズム』編 その1 著:お知らせ」

ネマタの戦術本レビュー第980回「『鬼打ち天鳳位の麻雀メカニズム』編 その1 著:お知らせ」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

PART1 序盤の手組

1 リーチを打つ 

日常生活でも「リスク」という言葉は、能動的な行動にばかり用いられる傾向があります。リーチを宣言するというのは、麻雀におけるまさに能動的なアクション。リーチが導入された頃は一発裏ドラもなく、点数形態も今とは異なるので壊れ役というほどでもなかったのですが、ここまでリーチ有利なルールになったにも関わらず、先制リーチの優位性が浸透するまでにだいぶ時間がかかった理由として、能動的であるが故に「リスク」が過大評価されてきた為であるとも言えそうです。

実際はどのような選択にもリスクはついて回るのですから、あくまでリターンとリスクを秤にかけたうえで判断する必要があります。「ダマテンはリスキー」とはまさに至言です。

リーチを打たない理由として①〜⑥まで挙げられていますが、②〜⑤はアガリ率重視、①⑥は放銃回避重視の選択。①⑥については、テンパイ以前の段階でよりよい手組にできなかったかを考慮する必要もあります。リーチ優位とはいえ例外ケース自体は多く、リーチはただ宣言すればいいだけなのに対して、例外ケースに対応するためには比較的高度な技術が要求される(知識がある打ち手ほどリーチを打たない理由を考えがち)というのも、リーチの優位性が浸透しづらかった理由として挙げられそうです。

2 字牌から切るということ

「勝つための現代麻雀技術論」では役牌>19牌を基本としましたが、本書との違いの理由は、

  • 役牌トイツを一律良形相当とみなしている
  • 28カンチャンや19シャンポンも一律愚形相当とみなしている
  • 19牌>役牌のケースで役牌を残しても大きく損をすることは少ないが、役牌>19牌のケースで役牌切りが打点面で大きな損になることは少なくない

といったところです。本書の問題の解答について異論はありません。

私が麻雀ブログを始めた時、最初に書いた記事の内容が、「第一打に字牌を切れ」だったことを今更ながら思い出しました。そこから攻撃面で字牌を残すことの重要性に触れ、一時期は結構字牌を残しながら打っていたのですが、最近また役牌を早めに切り出すスタイルになりつつあります。

鬼打ち天鳳位の麻雀メカニズム

「麻雀は考えるのが大事とよく言われます。では実戦でどうすればより良い思考ができるでしょうか。答えは単純で、『考えられた結果を手が勝手に出力する』ようにすること
です」(まえがきより)

麻雀とは人間の処理能力を超えた情報量を与えられ、限られた時間でそこから最適解に近いものをいかに導き出すか、というゲームであると言えます。
その際に役に立つのが「システム」です。状況をある程度パターン化し、抽象化することで個々の事象に対して、最善の選択をする可能性を上げることができます。

本書があなたに提供するのは最高レベルのシステムです。驚異的な打荘数で知られる「鬼打ち天鳳位」ことお知らせ氏が生み出し、磨き上げられた55のシステムとその詳細な解説が本書に書かれています。 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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