- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。
第三章 読みのポイント
CASE23 リャンメン落としに対する読み①
リャンメン落としが入っているとそれより強いリャンメン以上の待ちが残っていると考えられますが、二度受けの形を悪形ターツより嫌った、手役含みの悪形ターツを残した、単騎テンパイからの手変わり待ち、479から4を切った後5を引いて579を残し、テンパイで5を切ってカン8待ちなど様々な例外があり得ます。
よってリャンメン落としが入っているからリャンメン以上の待ちと決めつけるのは早計ですが、例外を除外できるケースは案外多いので利用価値の高い読みであることは確かです(読みが上手い人は、こうした例外を無意識のうちに除いて考えられる人かもしれません)。今回のケース、は見た目では間4ケンですがむしろ通りやすいというのが結構面白いですね。それだけリャンメン落としは強い情報になります。
CASE24 リャンメン落としに対する読み②
待ちは全く無いわけではありませんがマンズはほぼ通っていて、通っている牌から1色のリャンメンターツを2種持っていたケースも考えにくい。上家はテンパイ前はピンズとソーズのリャンメン×2の1シャンテンであったと言えそうです。
そうなるとソーズが先にメンツになったのでなければ、上家のリーチはか。単純計算でもは4回に1回当たることになり、リャンメンテンパイでも押していいか怪しいところ。それなら同じ1シャンテンでもソーズを切らずにテンパイできる打がよい気もしますが、実戦だととりあえず現物を切ってしまいそうです。
CASE25 「この待ちはありえない」という牌を探す
リャンメンに当たらない待ちとして、「字牌」「ノーチャンス」「スジ」を取り上げてきましたが、これらの危険度は読みによって結構変わります。特に字牌に関しては、「この待ちはありえない」と読めることが少ないので、とりあえず字牌から切って振り込むことが多いという人は、手順から数牌の方が通りやすいと判断できないか確認するようにしましょう。
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