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ネマタの戦術本レビュー第1043回「『麻雀技術 守備の教科書』編 その11 著:井出洋介 小林剛」

ネマタの戦術本レビュー第1043回「『麻雀技術 守備の教科書』編 その11 著:井出洋介 小林剛」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

第三章 読みのポイント

CASE23 リャンメン落としに対する読み①

リャンメン落としが入っているとそれより強いリャンメン以上の待ちが残っていると考えられますが、二度受けの形を悪形ターツより嫌った、手役含みの悪形ターツを残した、単騎テンパイからの手変わり待ち、479から4を切った後5を引いて579を残し、テンパイで5を切ってカン8待ちなど様々な例外があり得ます。

よってリャンメン落としが入っているからリャンメン以上の待ちと決めつけるのは早計ですが、例外を除外できるケースは案外多いので利用価値の高い読みであることは確かです(読みが上手い人は、こうした例外を無意識のうちに除いて考えられる人かもしれません)。今回のケース、は見た目では間4ケンですがむしろ通りやすいというのが結構面白いですね。それだけリャンメン落としは強い情報になります。

CASE24 リャンメン落としに対する読み②

待ちは全く無いわけではありませんがマンズはほぼ通っていて、通っている牌から1色のリャンメンターツを2種持っていたケースも考えにくい。上家はテンパイ前はピンズとソーズのリャンメン×2の1シャンテンであったと言えそうです。

そうなるとソーズが先にメンツになったのでなければ、上家のリーチは。単純計算でもは4回に1回当たることになり、リャンメンテンパイでも押していいか怪しいところ。それなら同じ1シャンテンでもソーズを切らずにテンパイできる打がよい気もしますが、実戦だととりあえず現物を切ってしまいそうです。

CASE25 「この待ちはありえない」という牌を探す

リャンメンに当たらない待ちとして、「字牌」「ノーチャンス」「スジ」を取り上げてきましたが、これらの危険度は読みによって結構変わります。特に字牌に関しては、「この待ちはありえない」と読めることが少ないので、とりあえず字牌から切って振り込むことが多いという人は、手順から数牌の方が通りやすいと判断できないか確認するようにしましょう。

麻雀技術守備の教科書

いちばんやさしい麻雀の守備の本
“じっくり型”井出洋介と、“スピード型”小林剛
二人の守備の名人が基本から丁寧に解説しました。

打ち筋が正反対の二人だから導き出すことができた
「全プレーヤー必須の知識」

【この本の特徴】
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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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