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ネマタの戦術本レビュー第1107回「『アガリ率5%アップ何切る』編 その8 著:竹内隆之 監修:小林剛」

ネマタの戦術本レビュー第1107回「『アガリ率5%アップ何切る』編 その8 著:竹内隆之 監修:小林剛」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

第1章 多面待ちに強くなるための117問

本書では受け入れ枚数優先。受け入れ枚数が同じ場合に限り高打点になる選択を正解としていますが、実戦では多少受け入れ枚数が少ない程度であれば打点を優先する場合もあります。ここでは打点比較も踏まえたうえで、気になった問題について取り上げることにします。

Q003 序盤なら打リーチとしそうです。打リーチのツモり三暗刻狙いは基本的には損とみますが、満貫ツモになりやすく、裏3の倍満まであるので条件次第で候補に上がります。

Q004 字牌が客風であっても、平和よりは出アガリしやすい待ち優先で打リーチとすることが多そうです。

Q005 だと安いですが枚数差が大きくそれ以外は高くなるので、打リーチは最序盤限定とみます。

Q007 単騎ツモなら符ハネで平和ツモと変わらないのもありほぼ打リーチとしますが、三アンコがつく形なら高目が出やすいように打リーチが有力になります。

Q016 三アンコがつく形だと打点差が大きいのでアンカンが候補に上がりそうです。

Q026 もちろん打リーチ有利ですが、一見リャンメンとシャンポンの比較に見えるので間違いやすいです。

Q033 実戦では三アンコになる受けが多くなるように打リーチとします。

Q039 これも上と同様に打リーチ。出アガリできない受けができるとはいえダマでも50符3翻になるので、出アガリ優先でダマに受けつつ万一の四暗刻変化をみるダマを選ぶこともあるかもしれません。

Q050 ピンズが1つずれてタンヤオ確定なら、打点優先で打リーチとします。

Q051 平和の1翻は安く、受け入れ枚数では大差なのでこれは打リーチとします。

Q053 1枚差なら高めイーペーコー優先で打リーチとすることが多そうです。

アガリ率5%アップ何切る

この本の何切るを解けば、アガリ率No.1!多面待ちを「形」で覚え、たくさんアガって勝ちましょう。

麻雀において大事なのはまずアガり方を覚えることです。
そしてアガリの直前にどうしても必要とされるのが「何が来るとアガれるか」を理解することです。
特にその待ちが複雑になることも多く、その多面待ちのコツを覚えることがアガリに直結するのです。
せっかく作り上げた手牌でも最後の待ち牌を見落としてしまったり、狭く受けてしまっては台無しですよね。
特にメンゼンチンイツのテンパイ時の待ち牌探しは全麻雀打ちにとっての敵といってよく、私をはじめとして多くの人が苦戦しているところでしょう。
ホンイツチンイツが好きな人は多いですが、みんな多面待ちは苦手なのです。

本書は初心者から上級者まで苦戦する「多面待ち」の本です。
この本を読めば、多面待ちのほとんどのケースで対応できるようになります。
ぜひアガリ率をアップして勝率アップにつなげてください。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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