- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。
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第2章 多面待ちでよく出てくる12パターン
・アンコが複数ある場合
「多面張理論」の第4章になります。アンコが複数ある場合もアンコを抜いて待ちを確認するのは同じです。まず全てのアンコを抜いて残りの手牌の待ちを確認し、続いて個別にアンコを抜いて手牌全体の待ちを探すことになります。
個別にアンコを抜いてテンパイしていた場合、そのテンパイ形と他のアンコとで新しく待ちができるかを確認していきます。代表例が128ページのB4B5B6。順子にくっついて更に待ちが増えるケースも169〜175ページに掲載されているので確認しておきましょう。B3−4のようなアンコが連続している形も該当します。
これらはアンコが複数ある牌姿の中では比較的待ちを認識しやすい部類ですが、見落としやすいのはシュンツを抜いた時にアタマ待ちが残るケース。アンコを抜いた後でアンコの一部をアタマとみなすとこのケースに気付けないので、シュンツの一部とみなせる場合はアタマではなくシュンツを抜くようにしましょう。128ページのB7を元にした176、177ページがこのケース。前回取り上げた、アタマ待ち→シュンツ待ち→コーツ待ち→アタマ待ちの順でパターンが変化するという法則を押さえておくとスムーズに待ちを確認できるようになります。
この法則に当てはまらないケースがからを抜くとカン(シュンツ待ち)。アンコ+シュンツ待ちの法則からとのシャンポン(コーツ待ち)が分かりますが、残りのパターンは単騎ではなくカン(シュンツ待ち)になります。
アンコ2つとトイツ1つでこれまでとは異なるパターンの多面待ちができる場合があります。128ページのA2B8とその発展系がこれに該当します。A2はコーツ待ち→シュンツ待ち、B8はシュンツ待ち→アタマ待ちの順で見抜くことになるので、アタマ待ち→シュンツ待ち→コーツ待ちの法則から外れるのが特徴的です。それぞれ押さえておきましょう。
B9のパターンの発展系でアンコが複数あるパターンはやはり難しいですね。B8B9のパターンについては待ちを見抜く法則が当てはまらないので、個別に形を暗記することをお勧めします。
それではこれまで取り上げた法則を利用して、第1章の問題に取り組んでいくことにします。
アガリ率5%アップ何切る
この本の何切るを解けば、アガリ率No.1!多面待ちを「形」で覚え、たくさんアガって勝ちましょう。
麻雀において大事なのはまずアガり方を覚えることです。
そしてアガリの直前にどうしても必要とされるのが「何が来るとアガれるか」を理解することです。
特にその待ちが複雑になることも多く、その多面待ちのコツを覚えることがアガリに直結するのです。
せっかく作り上げた手牌でも最後の待ち牌を見落としてしまったり、狭く受けてしまっては台無しですよね。
特にメンゼンチンイツのテンパイ時の待ち牌探しは全麻雀打ちにとっての敵といってよく、私をはじめとして多くの人が苦戦しているところでしょう。
ホンイツチンイツが好きな人は多いですが、みんな多面待ちは苦手なのです。
本書は初心者から上級者まで苦戦する「多面待ち」の本です。
この本を読めば、多面待ちのほとんどのケースで対応できるようになります。
ぜひアガリ率をアップして勝率アップにつなげてください。
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