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ネマタの天鳳日記 第26回

ネマタの天鳳日記 第26回

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 前回の続き。高め平和一通の完全1シャンテンとなりましたが、前回の話をふまえると、ここであたりを引いたら、①危険牌先きりと、②待ちを読まれにくくするために打とする選択が候補に上がります。

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 今回は運良く一通が確定するを引いてリーチ。南家から7700をアガることが出来ましたが、を切っているのにを切ってリーチとなると、が浮き牌であったとは考えにくく待ちはいかにもありそうなところ。

 高め平和一通で、を残してツモならリーチのみなので、仮にを残した方がまだアガリやすいとしても、アガれた時の平均打点が結構下がることになるので、やはり先切りが有力そうです。

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 今回は先切りの効果が大きいので、そもそも安牌を引かなくてもこの時点でをツモ切った方がよかったかもしれません。

 安牌を引く前にを引いた場合のアガリ率で差がつきますし、安牌を引いた後でを引いてリーチした場合も、ここでツモ切りであれば、他家が仮にこちらが先切りをした可能性を想定してきた場合も、よりが後ならよりの方が候補になります。

 を残しても引きはさほど強い変化ではなく、引きのテンパイ逃しがあり、マンズのホンイツ傾向の南家には将来危険になりやすいと考えると打は選択し辛いですが、先切りすることによるリターンが大きいならその分リスクを負う価値があると言えますし、リスクがある選択だからこそ、他家から見てなおのこと先切りが盲点になります。

 セオリーを押さえたうえで、実戦ではいつセオリーを覆すかに神経を集中させることが必要であると改めて感じさせられました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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