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ネマタの天鳳日記 第37回

ネマタの天鳳日記 第37回

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 勉強会の牌譜や、以前twitterで話題になった問題で気になったもののストックが結構貯まってきたので、当分はそちらを随時消化していくつもりです。

 高め三色がある、を切ってを引っ張るとが読まれやすい。一応ツモでリャンメン変化ができると3点揃っているので、2526回の内容を踏まえて先切りとしました。

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 面子候補オーバーの形。打南としても先にを引かない限りはカンチャンを払うことになり、その時は安牌の南が残っている方がよいですね。他家に先制された場合に危険牌が浮いていなければ押し返せる可能性が残るので、アガリ率の観点からも南を持っていた方がよいかもしれません。「面子候補オーバーの場合は、面子を作るだけの面子候補より、役割がある浮き牌を残す」ことを意識します。

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 は西家にはむしろ将来危険になりやすい牌。テンパイに近く巡目も深くなっているので、を先切りすることによるテンパイ率の低下も気になります。受け入れを狭めるのはやはりそれなりの理由が必要です。

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 3段目に差しかかれば、大抵の1シャンテンはテンパイに取った方がよいのですから、面子候補が揃っている2シャンテンで2段目後半となれば、リスクを追わずにアガリに近づく牌は大抵鳴いています。ただ今回くらいメンゼンで進めてうまくテンパイできた場合との落差が大きい時は迷います。

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 アガれましたが、流局間際なので西家はを切った方がよかったですね。こちらもを引いてきた場合はを切ります。「テンパイを崩すくらいなら多少リスクがあってもテンパイ料を取りにいった方がよい」のは確かですが、よりリスクの低い牌を切ってテンパイに取れる場合は別です。頭では分かっていても、手牌の形にとらわれていると見落としやすいものです。

 従来の麻雀観で鳴きが過小評価されてきた、あるいはやたら安牌を抱えたり、高い手を狙うことが推奨されてきた理由には、人は少なからず、「選択肢があるが故のミス」をしてしまうからではないかと推測します。メンゼンで高打点、守備重視の手組をしていれば、自然と、「迷わず押していける手」と、「はっきり降りた方がよい手」に二極化されるので押し引きのミスが少なくなるということです。

 しかし、選択権があること自体は、ミスをしないことが前提であればメリットでこそあれデメリットではありません。私自身、「選択肢があるが故のミス」が多くなかなか修正できませんが、あくまで「現時点の手牌、局面における最善手は何か」を追求するスタンスで実戦に臨みたいものです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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