第222回 ネマタの麻雀徒然草

ネマタの麻雀徒然草とは
  • 『ネマタの麻雀徒然草』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる「麻雀に関する話題を徒然なるままに書き連ねていく」コラムです。
  • 第1回はコチラ

麻雀の役は(ルーツを知らないと分かりづらいものはあるけど)、大半は名が体を表しているということは第47回で申しました。今回は、名が体を表していない役と、その役の名前の由来について取り上げてみます。

文字通りの意味であれば、「天和」「地和」も名を体を表していないと言えますが、「天から授かった和了」「天に対して地」。何故この名前がつけられたかについて疑問を差し挟む余地はないでしょう。これ以上無いネーミングだと思います。

「九蓮宝燈」は、元々中国の宮中で用いられた大型の手燭のこと。「四喜和」の四つの喜びとは、①長い日照りの後で恵みの雨が降ってくれた時の喜び②旅の途中で昔の友人と会う喜び③結婚初夜の喜び④科挙に合格した時の喜びを指すそうです。このあたりも語源を知らなくてもしっくりくるネーミングです。

そうなると残った役は「立直」と「一盃口」。立直が英語のリーチではなく、昔の中国のローカル役だったという話は第1回で取り上げましたが、テンパイ宣言の際に「立直」と呼ばれていたことは分かっていても、何故そう呼ばれていたのかについては分かっていないようです。私はメンゼンで鳴いてないから牌が直立しているので「立直」だと思っていたのですが、そもそも当時はリーチできるのは1巡目にテンパイしている時だけで、1巡目ならメンゼンなのは当然。この謎が解明される日は果たして来るのでしょうか。

「一盃口」は、中国表記は「一般高」似た者同士の意味です。確かにこれなら名が体を表していると言えます。では何故日本麻雀では「一盃口」と書くようになったかと言えば、上記のリンクをご覧になれば分かる通り、「イーペーコー」が「一杯いこう」に聞こえたので、酒のイメージから盃と口という漢字を当てたためとのことです。

…まさかの駄洒落。酒はセン(栓)を抜かないと飲めないから洒落というようなレベルのオチが、まさか当たり前のように使っている麻雀用語に残っているなんて。知らなければ思いもよりません。発案者がリーチ麻雀の提唱者だというのがまたしても驚きですが、こういうのもまた、単なるゲームに留まらない麻雀の魅力なのかもしれませんね。

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