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第47回 ネマタの麻雀徒然草

第47回 ネマタの麻雀徒然草

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ネマタの麻雀徒然草とは
  • 『ネマタの麻雀徒然草』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる「麻雀に関する話題を徒然なるままに書き連ねていく」コラムです。
  • 第1回はコチラ

 麻雀は役を覚えるのが大変という話もよく聞きます。特に初心者にとって難しいのが平和の成立条件。西原理恵子氏の「まあじゃんほうろうき」で、麻雀を覚えたばかりの西原さんが友人から、「ピンフって何だ?」と聞かれ、「1とか9とか字牌が無いやつ」とタンヤオと間違えて友人に呆れられるというシーンがありましたが、私が学生時代に麻雀を覚えたての友人に同じ質問をしたら全く同じ答えが返ってきたので、やっぱり混同しやすいんだなと思わされたものです。

 手役作りは麻雀の面白さでもあり、腕の見せ所でもあるので色々あった方が望ましいけど、ただ色々あるだけでは覚えるのが大変。それなら、手役の名前がそのまま役の形を表していればよいのではないかと、「まあじゃんなるゲームを考えてみたその6」 で提案いたしました。

 しかし、よく考えてみれば麻雀の手役も、ほとんどが「名は体を表す」形をとっています。例えばタンヤオは正式にはタンヤオチュウ。漢字で断么九。么九牌を断つと書くのでヤオチュウ牌を用いない手役と分かります。タンヤオの対となる役、チャンタは正式にはホンチャンタイヤオチュウ。漢字で混全帯么九。4面子1雀頭全てがヤオチュウ牌を帯びている。混とあるので字牌が混ざっている手役と分かります。

 トイトイ(正式にはトイトイホウ、漢字で対々和)は、中国麻将ではポンポンフー(碰碰和)。ポンして作る和了となりますが、昔はポンだけでなく、「トイ」も発声して使われていたので同じ意味を指しています。

 

 刻子役なのに何故対子の「対」という漢字を用いているのか気になっていましたが、実はトイトイも、名が体を表す役なのでした。

 そして、成立条件を覚えるのが難しいピンフは、漢字で平和。平和と言っても「へいわ」ではなく、符が平たい和了の意味。つまりは符がつかないアガリとなるので、①「面子は全て符がつかない順子」、②「雀頭は符がつかない役牌以外」、③「待ちは符がつかないリャンメン待ちが条件」となります。麻雀を覚えた当時は、よく使われる熟語である「平和」が何故麻雀の役の名前なのか疑問に思ったものですが、実はこれも名が体を表していたのです。

 元々はメンゼンでなくても平和がついたのですが、リーチ麻雀を普及させる過程でメンゼン役になったため、もう一つの条件として④「メンゼンであること」が加わりました。食い平和の形でロンアガリした場合も30符扱いになったのは、アガリの最低点をリーチ棒出費の1000点に合わせるため(20符1翻ロンだと700点止まり)。ツモアガリの場合に平和がつかないルールがあるのも、平和の言葉のうえでの定義。符がつかない和了であるということを優先させたためです。

 平和の成立条件を面子が全て順子というだけにしてもゲームバランスの上でさほど問題にならないので、その方が新規参入者に分かりやすく、トイトイとちょうど対になるので手役全体から見ても美しいのではないかという意見ももっともだとは思いますが、そうすると何故「平和」という名前がついているのかが分かりにくくなってしまいます。符計算同様、何故そのようなルールが出来たかという歴史的背景については、一介の麻雀愛好家として覚えておく必要があると思わされました。

この記事のライター

ネマタ
現役の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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