※タイムシフトは10/01(土) 23:59まで
日刊スポーツ杯スリアロチャンピオンシップとは
協会、最高位戦、RMU、麻将連合所属プロが参加するワンデー競技大会。
1年で8回開催され各回の優勝者同士でグランドチャンピオン大会が開かれる。
簡単なルールとしては一発裏ドラあり、オカあり、5P-15Pのウマがある。
トータルスコア上位4名がスコア持越しで決勝戦を1回打ち、優勝者を決める。
今回は決勝についてレポートする。
<対局者紹介>
近藤誠一(最高位戦):8月度優勝。37, 40期最高位。昨年度覇者。二連覇なるか。
猿渡陽一郎(最高位戦):7月度優勝。震える手で勝利を掴んだ。今日も自分の麻雀を貫く。
金太賢(協会):1月度優勝。協会を代表する屈指のAリーガー。手本にする若手も多い。
雑賀真紀子(麻将連合):3月度優勝。決勝の紅一点。トッププロ相手にどれだけ押せるのか!
<観戦記>
2回戦の合計を競う。オカがあるので1回戦目はリスクを負ってでもトップを取りたいところ。
東1局 ドラ
7巡目、親の近藤手牌
ツモ
安い、遅い、待ちも愚形という親の三重苦手牌がここからの3巡で劇的変化を遂げる。
ツモ 打
ツモ 打
ツモ 打
帝王が帝王のツモにより育てた手を開く。
60符2役で5800。
東1局 1本場 ドラ
協会の金が近藤の連覇に待ったをかける。
ロン
猿渡のテンパイ打牌を金が捉え8000は8300。
続いて雑賀。
ツモ
1600/3200をツモリ、猿渡は3局連続で点棒が出ていく苦しい展開になる。
しかしここで置いていかれる者はこの決勝卓には座っていない。
東3局
猿渡、先ほどのお返しとばかりに、金からリーチ一発で出上がり。
ドラ 裏ドラ
ウラウラのオマケ付ハネマンで12000と取り返すと
東4局ではメンタンピンをツモり1300/2600
気が付けば場は平たくなり南入となる。
親の近藤がテンパイで連荘しての1本場。
南1局 1本場 ドラ
近藤
金
雑賀
の3件リーチ!ここは親の近藤に軍配が上がり雑賀から3900は4200。実は近藤のみが親番で加点出来ている。
続く2本場、ドラ
近藤が勝負を決めにかかるリーチ・・・
勝負あったかに見えたが金が首の皮一枚を繋ぐ3900は4500を和了
南2局 ドラ
雑賀と金が染め手に向かう。
金は一つの勝負所。
チー ツモ
安易に打でテンパイを取らずに白を切り清一色に向かう。
雑賀もマンガンテンパイを入れる。
この染め合戦に割り込んだのが近藤。今日の彼は出来が違う。いや・・・今日も、か。
ロン
1回戦目はこのまま近藤が押し切る。
近藤+44.3
猿渡△0.7
雑賀△14.6
金 △29.0
2回戦
近藤以外はトップ必須。その時の近藤との点差は下表の通り。
比較的平たい場になった東3局近藤の親。
猿渡に最短の手が入る。
ツモ
一発ツモにウラドラ乗せてマンガン。近藤が親被りでラスになり3者待望の並びが出来る。
続く金の親番、
近藤から七対子を出上がり、連荘後2600は2800オールでトータルトップに躍り出る。雑賀、猿渡は少なくとも50000点近く持った金を捲る必要があり苦しい。一方近藤は2着に浮上すればトータルで勝利である。
ラス前。近藤と金の一騎打ちになっていた。
猿渡22700
雑賀22800
近藤 5700
金 48000
近藤は2着浮上が目安。猿渡、雑賀が大きな手を作る必要があるため、近藤は連荘しやすい。
見ているものをドキドキさせることの出来る打ち手はどれだけいるだろう。
一瞬にして金を抜き去る6000オール・・・
最難関のオーラスは最短の七対子をあっさりと決める
圧倒的強者。
圧倒的でいて美しい。
他人を凄く思うなんて本当に久しぶりの感覚である。
日刊スポーツスリアロチャンピオンシップ グランドチャンピオン大会
優勝は 近藤誠一