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斎藤俊の俺が麻雀見てやんよ -女流雀王戦第7節 寸評-

斎藤俊の俺が麻雀見てやんよ -女流雀王戦第7節 寸評-

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 第12期雀竜位・斎藤俊プロ(日本プロ麻雀協会)によるプロ対局の寸評記事!今回は10月23日に行われた「女流雀王戦第7節」です。

女流雀王Aリーグ第7節(全8節)

女流雀王戦Aリーグ第7節
順位氏名第7節TOTAL
1 大崎 初音 65.9 466.5
2 愛内 よしえ 258.4 415.3
3 朝倉 ゆかり 89.3 372.6
4 豊後 葵 175.6 ▲17.4
5 水瀬 千尋 ▲2.2 ▲52.9
6 福山 理子 ▲51.4 18.8
7 石井 阿依 ▲65.8 133.6
8 崎見 百合 ▲79.9 82.5
9 吉元 彩 ▲85.5 ▲46.5
10 竹居 みつき ▲88.9 ▲44.2
11 米崎 奈棋 ▲118.0 3.2
12 水崎 ともみ ▲123.0 ▲42.0
13 上田 唯 ▲200.8 ▲24.3
14 水口 美香 ▲270.9 16.0
15 奥村 知美 ▲438.6 ▲54.7

今日は4連勝して卓掃までした愛内について・・・ではなく、朝倉ゆかりに着目。7,8期女流雀王に新人王、μレディースオープンも優勝と華々しい限りであり、女性プロの中には彼女をモデルケースに見ている後輩は多い。

このウラドラが目に入らぬかぁッ!!

ドラ

 ロン 

3900以上の和了トップがかかったオーラス。朝倉はウラドラorツモ期待リーチを打ち暫くしてから出和了りとなった。三者が競ったオーラス。当然見逃してる余裕はない。

王牌に手を伸ばしウラドラ表示牌をグッと強く握り開くと・・・

・・・

がひょっこり。朝倉のトップ終了である。
「おい見たか俊坊、麻雀はこうやって打つんやで!!」そんな頼もしい声が聞こえてきそうである。本日はポイントこそ減らしたが決定戦にリーチをかける。

 

女流雀王Bリーグ第7節(全8節)

女流雀王戦Bリーグ第7節
順位氏名第7節TOTAL
1 庄司 麗子 ▲51.5 455.1
2 冨本 智美 62.5 406.3
3 多田 ひかり 202.0 258.9
4 黄河 のん 0.2 208.8
5 月城 和香菜 82.3 179.7
6 逢川 恵夢 79.4 137.6
7 会田 日和 ▲6.3 121.9
8 蔵 美里 ▲79.2 53.2
9 大島 麻美 ▲116.5 17.0
10 杉村 えみ 32.0 8.0
11 おくみき 55.9 ▲29.7
12 ERIKA -49.6 ▲62.8
13 ふゆつみ 千明 ▲133.3 ▲87.9
14 松嶋 桃 68.6 ▲138.6
15 都美 -45.8 ▲142.1
16 麻生 ゆり ▲151.0 ▲311.4
17 澄川 なゆ 74.4 ▲370.8
18 三添 りん -28.1 ▲382.7
休場 たじまなみ - -
休場 松田 遊生 - -
休場 有沢 奈央 - -

降級に足がかかった麻生。本日最終戦も箱割れでいよいよ大ピンチである。

親から順に
冨本:28300
おくみき:30600
麻生:-5000
都美:34100

オーラス ドラ

麻生にテンパイが入る。

大長考の後をまっすぐ切る。ラス確定なら粗点稼ぐためにリーチでも良さそうだが。冨本、おくみきから2軒リーチが入り、すぐ麻生はツモ・・・だが和了せずの選択。なんと1300/2600を和了せずに降り始めた。

実は降級ラインにいた都美にトップを取らせないために親に和了させる狙いなのだ。麻生の期待に応えるように冨本が和了しトップ目に立つ。最後は都美のリーチに対し都美を2位から3位に足引きするためだけの追いかけリーチまで打つ徹底ぶり。最後の足引きこそ決まらずだが、オカアリのルールでトップ目を入れ替えることに成功したのだ。

これは着順の変わらない子の役満を和了するよりも効率的に点差を縮めたことになる。

競技麻雀独特のシステムを熟知した戦い方だなと感心したのだった。やるなぁ。。

女流雀王Cリーグ後期第3節(全4節+上位8名で1節)

女流雀王戦Cリーグ第3節
順位氏名第3節TOTAL
1 月 裕子 ▲75.5 294.5
2 崎村 あやか 181.3 205.1
3 日當 ひな 62.5 156.1
4 藤咲  94.4 138.5
5 西城 凛 128.9 128.4
6 綾瀬 まり 50.3 109.8
7 上野 あいみ 17.1 83.3
8 19.2 ▲18.4
9 柚花 ゆうり ▲17.5 ▲106.5
10 高橋 ゆりあ ▲112.3 ▲188.2
11 水瀬 夏海 ▲130.6 ▲191.9
12 川又 静香 ▲37.0 ▲236.9
13 中山 百合子 ▲182.8 ▲382.8

 

女流ではないが仲林とオーラスのテンパイノーテンについて議論した。ラス親で18000差以内だとノーテン終了すべきか否か。

強い面子ほど、協会ルールでは無理矢理ハネマンツモを作ってくるから伏せるのが得という結論になった。加点チャンスを増やすよりもトップの取りこぼす方が致命的なのだ。

上野あいみとのとの感想戦で少し話した。

ドラ

ハネツモ条件。即リーチならばツモ裏条件である。非常に深い巡目であればリーチすべきと思う。比較的早ければを打つのもタンヤオ確定させて三色を狙えるのでハネツモになり易いのでオススメする。

協会ルールはとにかくトップが大事である。貪欲にトップを取りに行ってほしいし、その技術を磨くことが女流雀王の最短ルートになるだろう。

この記事のライター

斎藤 俊
入会1年目から雀竜位C級予選から駆け上がり第12期雀竜位を獲得。
門前と鳴きを使い分け、バランス良い麻雀を打つ。

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