デジタル論者も ・ツイてる(ツイてた) ・流れがあった などの言葉で確率の偏りを表現することは多々ある。 Aさん 4枚山にいる待ちでリーチ Bさん 4枚山にいる待ちでリーチ BさんにAさんが振り込み が連続3回繰り返されたらBさんツイてるねとなる。 ただ、将来のことを予想することはできないと考える。 やっぱり4回目は50:50の勝負のはずだ。 これを「状態がいい」「流れがいい」「ツイてる」などの言葉を使い、 4回目にBさんが勝つ可能性を50%より高いと思う人をオカルト論者と呼ぶ。 さて、このトイツ理論の本。 このオカルトが大前提である。 ただ、世の中のオカルトとは一味も二味も違う。 和了りまくってツイてるから「ツキ」が上向きって単純なもんじゃなく、 「ツキ」はもっともっと複雑なものらしい。 <ツキ>というものは、意味のない和了を繰り返すかぎり、下がることはあっても決して上昇しないことを私は知った。 つまらぬ<和了>は<ツキ>を下げる。中身の濃いノーテンのほうが<ツキ>は間違いなく上向く。この真理にもっともっと目を向けてほしいのである。 <ツキ>というバケモノを相手にする場合、その加減を計る意味で<字牌>の存在と動きには神経質になるくらいの反応を見せた方がいい。 その他、もろもろ… それぞれの理論にに天王戦の実戦譜をからめて解説している。 オカルトというものは、便利なもので、 「状態がいいからこの牌は通る!」 通った場合⇒「ほらやっぱりね!」 通らなかった場合⇒「まだ、そこまでの状態ではなかったか…」 などと、何が言いたいのかよくわからなくなることが多々ある。 だが、本著の場合、理論と実戦譜の整合性は合っているので、「ふむふむ」と読むことはできる。 ただ、実戦譜をいくつか持ってきて、理論を主張するのは、解説にはなっても証明にはならない。 そういう意味では、デジタルを「改宗」させることはできないが、オカルトにとっては相当面白い本と言えよう。 最後に、本著より<運>が下向きになっているのを見抜く方法を紹介しよう。
- 孤立字牌が配牌で3種あるのに第1ツモで4種目の孤立字牌がくる
- 第1ツモでペンチャンが生まれる
- 配牌に風牌4種が孤立して現れる
- 配牌にあるリャンメンターツ部分が第1ツモで重なってくる
- 配牌で偶数カンチャンが多くなる