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土田システム 麻雀が強くなるトイツ理論

土田システム 麻雀が強くなるトイツ理論

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タイトル:土田システム 麻雀が強くなるトイツ理論 著者:土田 浩翔 発売日:2009/8/26 本書はすでに絶版となった「土田システム」がファンの期待に応えて、100ページ余りの加筆を加え、文庫本として再版されたものである。 ツキを操る方法論として「トイツ・単騎・字牌」の扱いが詳細なまでに書かれている。私はいまだかつてここまでオカルトのことを深く書いた麻雀本は見たことがない。
デジタル論者も ・ツイてる(ツイてた) ・流れがあった などの言葉で確率の偏りを表現することは多々ある。 Aさん 4枚山にいる待ちでリーチ Bさん 4枚山にいる待ちでリーチ BさんにAさんが振り込み が連続3回繰り返されたらBさんツイてるねとなる。 ただ、将来のことを予想することはできないと考える。 やっぱり4回目は50:50の勝負のはずだ。 これを「状態がいい」「流れがいい」「ツイてる」などの言葉を使い、 4回目にBさんが勝つ可能性を50%より高いと思う人をオカルト論者と呼ぶ。 さて、このトイツ理論の本。 このオカルトが大前提である。 ただ、世の中のオカルトとは一味も二味も違う。 和了りまくってツイてるから「ツキ」が上向きって単純なもんじゃなく、 「ツキ」はもっともっと複雑なものらしい。 <ツキ>というものは、意味のない和了を繰り返すかぎり、下がることはあっても決して上昇しないことを私は知った。 つまらぬ<和了>は<ツキ>を下げる。中身の濃いノーテンのほうが<ツキ>は間違いなく上向く。この真理にもっともっと目を向けてほしいのである。 <ツキ>というバケモノを相手にする場合、その加減を計る意味で<字牌>の存在と動きには神経質になるくらいの反応を見せた方がいい。 その他、もろもろ… それぞれの理論にに天王戦の実戦譜をからめて解説している。 オカルトというものは、便利なもので、 「状態がいいからこの牌は通る!」 通った場合⇒「ほらやっぱりね!」 通らなかった場合⇒「まだ、そこまでの状態ではなかったか…」 などと、何が言いたいのかよくわからなくなることが多々ある。 だが、本著の場合、理論と実戦譜の整合性は合っているので、「ふむふむ」と読むことはできる。 ただ、実戦譜をいくつか持ってきて、理論を主張するのは、解説にはなっても証明にはならない。 そういう意味では、デジタルを「改宗」させることはできないが、オカルトにとっては相当面白い本と言えよう。 最後に、本著より<運>が下向きになっているのを見抜く方法を紹介しよう。
  1. 孤立字牌が配牌で3種あるのに第1ツモで4種目の孤立字牌がくる
  2. 第1ツモでペンチャンが生まれる
  3. 配牌に風牌4種が孤立して現れる
  4. 配牌にあるリャンメンターツ部分が第1ツモで重なってくる
  5. 配牌で偶数カンチャンが多くなる
これに対する<処方>の方法ももちろんあるのだが… それは本著で見つけてほしい。 評者 園田賢 本を読んでみる↓ マイコミ麻雀文庫 土田システム 麻雀が強くなるトイツ理論

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