福本伸行さんの企画展『福本伸行 横須賀ざわ...ざわ...展 カイジ×アカギ×黒沢の世界』が11月19日から12月25日まで、福本さんの出身地である神奈川県横須賀市の世界三大記念艦「三笠」艦内で行われています。
艦内の展示スペースには『カイジ』『アカギ』『黒沢』の出力画が約50点公開されています。
初日の11月19日には、福本さんと『カイジ』、『アカギ』、『黒沢』の各担当編集者によるトークショーが行われ、各作品の裏話が語られました。
最初に語られたのは『アカギ』の連載開始のエピソード。竹書房の近代麻雀編集部は最初、人情漫画を描いて欲しいと期待していたそうです。そうして始まった『天』は、最初いまいち人気が無かったので、「勝負」を中心にした麻雀マンガに路線変更したら、じわじわと人気が出てきたそうです。そして『赤木しげる』の登場により、その人気を不動のものにしたのです。その頃、『別冊近代麻雀』の看板作品だった『哭きの竜』が終了し、その後の看板をどうする?という話になりました。そこで人気絶頂の福本さんに看板として書いてもらうということになり、『アカギ』の連載がスタート。それが1992年のことです。
福本さんは「当時はこんなに長くなるとは誰も思わなかった」と笑い、「 『鷲巣編』になってからは、半荘6回が、なんでも18年5ヶ月かかってるとか・・・」と調べてくれたファンからの報告を語ると、『アカギ』の担当編集である竹書房の若島さんが「リサーチによると、1年間で26分間しか進んでいないらしいです」と会場の笑いを誘いました。
その後、『カイジ』や『黒沢』の誕生秘話が明かされ、質疑応答では『銀と金』、『賭博覇王伝 零』の今後についても語られました。
一番忙しいときでは、『天』、『アカギ』、『銀と金』、『カイジ』を同時に4作品連載していたといい、ハードワークにもかかわらず、すべてをハイレベルで世に出す福本さんの超人っぷりには驚きでした。今後も体調に気をつけて面白いマンガを続けて欲しいですね!
左から『黒沢』担当の石原さん(小学館)、『アカギ』担当の若島さん(竹書房)、田神横須賀副市長、福本さん、『カイジ』担当の森田さん、伊香さん(講談社)
約300人が参加。女性客の方が多かったです。
横須賀といえば、『ヨコスカネイビーバーガー』や『よこすか海軍カレー』『ヨコスカチェリーチーズケーキ』といった名物グルメが有名ですが、今回のイベントの特別企画として、『カイジ』『アカギ』『黒沢』×『横須賀グルメ』グルメラリーが行われております。
せっかく来たので『カイジ焼き鳥』と『アカギバーガー』を食べました。他にも面白いグルメがあるので横須賀に来た際は豪遊しましょう。
YOKOSUKAShellのカイジ焼き鳥(800円)
ハングリーズのアカギバーガー(1400円)
ハングリーズにはアカギの墓もあります。
日程:11月19日(土)~12月25日(日)
場所:市内飲食店舗5店舗(ハングリーズ、どぶ板食堂Perry、MIKASACAFE、YOKOSUKAShell、なぶらよこすかポートマーケット店)
参考サイト:http://www.gofa.co.jp/art/yokosuka_zawazawa/