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卓上でヨシ!麻雀暗記ノート 第34回 牌効率(その18)食いのばしてアガりやすく

卓上でヨシ!麻雀暗記ノート 第34回 牌効率(その18)食いのばしてアガりやすく

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麻雀を覚えたてのとき、戸惑うルールの一つが、「食い替えの禁止」です。フリーの麻雀店や、仲間で対局するとき、ほとんどはこのルールが採用されています。Mリーグや、多くのインターネット麻雀でも、食い替えはできません。

食い替えは、完成したメンツがあるときに、そのうち1枚をチーかポンしてすぐに同じ牌を切ること(現物食い替え)、あるいはチーして、メンツ内にあったスジの牌をすぐ切ること(スジ食い替え)の2つがあります。

例えば、[二][三][四] がある時に、[赤五]をチーしてすぐに[二]を切ると、「食い替えだよ」と指摘され、アガリ放棄やチョンボとなってしまうのです。

ペナルティーを科されるので、すごくいけないことをした気分になるかもしれませんが、実のところ、もともと中国の麻雀は食い替えが自由です。日本でも、日本プロ麻雀連盟の公式ルールは、現物以外の食い替えを認めており、スジ食い替えはできます。

私が所属する最高位戦日本プロ麻雀協会でも、普段のリーグ戦のルールは食い替え禁止ですが、一発や裏ドラがない最高位戦classicルールでは、現物を含めて食い替えができます。小林剛プロらが所属する麻雀連合のルールも、食い替えを認めています。

食い替えができると選択肢が増え、戦い方が変わるので、私たちも、classicルールの対局前などに食い替えの研究をします。むしろ、食い替えありの方が思考の幅が広がり、ゲーム性が高いのではないか?と思うこともあります。

ではなぜ、世間一般では食い替えはNGなのでしょうか。先輩や有識者の何名かにうかがってみましたが、はっきりとした公式な説明がかたまってはいなさそうでした(どなたか、歴史的な経緯などをご存じの方がおられたら、教えて頂ければ嬉しいです)。

一般に、リーチ直後の一発役があるルールでは食い替えNGで、一発なしだとOKなので、一発と関係ありそうだと推測はできます。一発を認めることは、偶然性による打点アップの可能性をつくり、より逆転しやすく、ドラマチックにしようという狙いがあります。しかし食い替えができると、一発を消すためだけのポンやチーが増えて、興ざめしてしまうとも考えられるのですね。一発と食い替えを同時に認めると、相性が良くないというわけです。

なお食い替えには、「実質的に食い替えと同じ意味を持つけれどOK」という技があります。

[二][三][四][五][六][七][⑥][⑦][2][2]  チー [7][6][8] ドラ[八]

このようなテンパイで、上家から[八]が出ます。ドラですし、678のサンショクも見込めるので、チーしたいですね。
しかし、[八]をチーしてスジ牌の[五]をすぐに切ると、食い替えになってしまいます。

が、[八]をチーして[二]を切れば、直接のスジ牌ではないので食い替えにはなりません。テンパイを維持したまま、打点アップをできるのです。他家からみれば、単純に孤立牌で持っていた[二]を切っただけかもしれないし、事実上の食い替えだとはわかりません。小技として知っておくと便利です。

また、食い替えと似て非なるものに「食いのばし」があります。食いのばしは、あらゆるルールでOKですし、出現頻度が高いので、ぜひマスターしましょう。

典型的なケースは、以下のような形です。

[一][三][四][五][六][⑦][⑧][⑨][4][4] ポン[中][中][中]

[二]のカンチャン待ちでテンパイしています。でも、苦しい形なので、もっと待ちが多くしたい。

そこで、上家が[七]を切ったら、チーをして[一]を切ってみましょう。

[三][四][⑦][⑧][⑨][4][4] チー [七][五][六] ポン[中][中][中]

[二][五]のリャンメン待ちにグレードアップしました!

ほかにも、上家が[四]を切ったら[四][五][六]でチー、[五]を切ったら[五][三][四]でチーして[一]を切るとリャンメン待ちにできます。

[四]をチーして[一]を切ったら、スジの牌では?とちょっと焦りますが、食い替えになるのは、[一][二][三]とある状態から、[四][二][三]でチーして[一]を切った場合です。


[四][五][六]でチーして[一]を切るのはまったく問題ないので、ご安心ください。


やや気付きにくいですが、[4]をポンして[一]を切っても待ちが増えます。

[三][四][五][六][⑦][⑧][⑨]  ポン[4][4][4] ポン[中][中][中]

となって、[三][六]のノベタン待ちにできます。

「食いのばし」は「食い替え」と一見似ており、「これを鳴いてもいいのかな?」と悩むことがあると思います。上記のように、ルールによって食い替えがOKのときもあるので、余計にまぎらわしいですよね。

しかし、食いのばしを活用して、テンパイ時の待ちの枚数を増やすと、アガリ率、勝率に直結します。ぜひ食い替えとの差を理解し、使いこなして勝ちましょう。

複雑な連続形がある時や、場に見えている牌に偏りがある時などは、どの牌をどう鳴けば効果的な「食いのばし」になるか微妙なこともあり、上級者にとっても奥の深いテーマです。ご興味がある方は、応用編として、ネマタ氏の詳しい解説を読まれることをおすすめします。

次回は、特に大きく戦況を左右するアンカンについて考えます。

この記事のライター

藤田 明人
最高位戦日本プロ麻雀協会第43期後期(2018年入会)
兵庫県出身。東京大学法学部卒業後、新聞社に入社。
記者を経て、教育事業部門で勤務。
麻雀が、幅広い世代の学びにつながることを研究しています。

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