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卓上でヨシ!麻雀暗記ノート 第55回 切られる牌の順序から推測できること

卓上でヨシ!麻雀暗記ノート 第55回 切られる牌の順序から推測できること

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よく分からないが、何か変わったことが起こっているーー。

私たち記者は、小さなきっかけで、取材先の異変に気づくことがあります。
ふだん朝9時前に席にいるはずの人物の姿が見えません。よく見ると、まわりの部署の幹部もみんな不在です。

知り合いに、電話します。
「もしかして、昨日の○○を受けて、緊急会議が開かれていたりしますか?」
こうやって、取材が始まります。

「ふだんと違うこと」は、あらゆる気づきの元になります。
例えば、いつもは朝から元気な家族が妙に静かなら、体調が良くないのかな?と感じるでしょう。

麻雀卓の上でも、「ふだんと違うこと」は、大きなヒントになります。
例えば、「本来その人にとって価値のある牌を早々に切っている」のは、貴重なサインですね。

「東場の親が一打目から[東]を切る」「早々にリャンメンターツを落とす」「ドラをあっさり切る」などは典型的なケースです。それを切っても困らないほど、別の価値(打点が高い、手が早いなど)があることを意味します。
これは、2022年1月4日のMリーグ第2試合の一場面です。
小林剛プロが、ドラの[八][赤五]を続けて切っているのが目立ちますね。

そのうえで、手出しで[7]を切ってリーチです。
(この公式牌譜ビューアーでは、手出しの牌は白色、ツモ切りの牌は黄色で表示されます)

つまり、[7]はドラよりも最後まで残したかった、手作りに必要な牌だったということです。
ということは、[7]はポツンと浮いた孤立牌ではなく、周囲の牌があるはずです。

[6][7][7]から[7]を切った[5][8]待ち
[7][7][8]から[7]を切った[6][9]待ち
などが候補になるので、まわりの牌は危険といえます。
実際には、[⑥]を引いて[7]を切った[9]タンキ待ちのリーチでした。ちょっと珍しいパターンでしたが、やはり[7]の周辺が危険でしたね。

手の中にドラが2枚あって打点があるので、ドラの[八][赤五]は惜しくなく、それよりはアガリへのスピードを優先したわけです。

狙いは見事に当たり、小林プロはリーチの2巡後に[9]をツモり、リーチ・ツモ・ドラ2で親の満貫に仕上げていました。

上記のイーシャンテンで、もし[9]をツモると、[7]切りリーチで待ちは[③][⑥]になるため、リーチ宣言牌の周囲が必ず当たるわけではありません。

自分が勝負できそうなら、[7]の周囲でも臆せず切っていくべきですが、とはいえ上記のような形では、宣言牌の周辺はかなり要注意だといえます。

同様に、典型例として有名なのは、
[④]を切って、間に何か切った後に[②]を手出しで切ったリーチは[①]が危ない」
というセオリーです。

ふつう、[②][④]のカンチャンターツを落とすなら、[②]を先に切ることが多いですね。
[④]を残して[⑤]を引けばリャンメンターツになりますし、[赤⑤]を引く期待もあるからです。

つまり、[④][②]の順で切る時点で、ちょっとした異変なのです。

もし、[④][②]を続けて切ったのなら、単純に不要なカンチャンターツ落としで、危険度の高い[④]を先に切っただけかもしれません。

また、もし[②]が他家への確実な安全牌であれば、最後まで[②]を残すこともあるでしょう。

しかし、そうではないのに[②]を最後まで持っていたとすれば、

[①][①][②][④]

の形から[④]を切って

[①][①][②]とし、

さらに[②]を切って、手の中に[①][①]があるのでは?と推測できます。

つまり、最終形が[①]と何かのシャンポン待ちになっている可能性があり、[①]は危険牌になるのです。

これがもし、

[②]を切って、間に何か切った後に[④]を手出しで切ったリーチ」

であれば、話は全く変わります。[①][④]のスジで、比較的安全牌だといえるでしょう。

ほとんどの場合、リーチの待ちを読むことはできませんが、このように、ちょっとした切り順の違いで推測できるケースもあります。

本質的には、手出しのリーチ宣言牌は、「何か役割があるから最後まで持っていた牌」です。
具体的には「安全牌を残していた」「手作りに必要だから持っていた」「打点上昇のタネだから持っていた」などの理由ですね。

よい練習方法は、打っているときに、他家のリーチ宣言牌に注目してみることです。後に、牌姿が分かったときは、宣言牌と見比べてみて、なぜその宣言牌が最後まで残っていたかを考えてみましょう。様々なパターンが浮き上がってくると思います。

次回は、「高そうな他家の鳴き手への対応」をご紹介します。

この記事のライター

藤田 明人
最高位戦日本プロ麻雀協会第43期後期(2018年入会)
兵庫県出身。東京大学法学部卒業後、新聞社に入社。
記者を経て、教育事業部門で勤務。
麻雀が、幅広い世代の学びにつながることを研究しています。

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