日本プロ麻雀協会の最高峰タイトル「雀王決定戦」最終日(全4日20回戦)が11月9日に行われ、堀慎吾がトータル248.5ポイントで優勝。初の雀王戴冠を果たした。
3日目を終了した時点で掘が一人浮きの状態。2位の矢島と227.3ポイント、下位二人とは340ポイント以上のリードで最終日を迎えた。
最終日の2回戦では3者が結託して掘を4着とすることに成功したが、3回戦目に掘がトップを獲得、矢島が4着となりいよいよ体勢が決したかと思われた。
トップラス2戦が必須となったと思われた矢島、19回戦には大きなトップ目となり堀との差を縮めることに成功していた。
そんな中、堀が親番の南3局、矢島に四暗刻の聴牌が入った。待ちだがは既に場に2枚、頼りの聴牌だが、堀に親かぶりさせることが出来れば自身が大きく素点を稼げるだけでなく、堀も4着に落ちる為途端に僅差になる。
その四暗刻聴牌を矢島がリーチ。しかし渋川から追いかけリーチが入り、その宣言牌は、やむを得ずアガるかと思われたが、その出アガリを拒否。
そして最後の1枚を引きアガった。
最終戦を残して掘と矢島は57.2ポイント差。矢島の優勝条件は
・矢島トップ・堀3着以下 ・矢島トップ・堀2着の場合は17200点差以上 ・矢島2着・堀4着の場合は17200点差以上
と現実的な条件が残った。
しかし最終荘は東場で掘が2度の満貫をアガる等リード。その後もリードを維持したまま場を進め、オーラスは3位争いの渋川に的確にアシストして終局。新たな雀王の誕生となった。
優勝した堀は「初日はすごく幸運が続いてリードできましたが、2日目以降はリードが広げられずに苦しい展開でした。しかし、苦しいながらも楽しい、という麻雀でしたが、19回戦の四暗刻の瞬間は圧倒的に苦しさが上回りました。流れは普段信じないんですけど、このままズルズル負けてしまうのかと内心は思いました。最終半荘は序盤で楽な展開になってよかったです。今後は雀王として、今まで以上に必死に麻雀を打って結果を残していきたいと思います。応援ありがとうございました。」と喜びを語った。
最終成績
歴代雀王
第1期 土井 泰昭
第2期 鈴木 達也
第3期 尾崎 嘉紀
第4期 鍛冶田 良一
第5期 須田 良規
第6期 鈴木 達也(2)
第7期 小倉 孝
第8期 鈴木 達也(3)
第9期 鈴木 たろう
第10期 鈴木 達也(4)
第11期 鈴木 たろう(2)
第12期 鈴木 たろう(3)
第13期 鈴木 たろう(4)
第14期 木原 浩一
第15期 角谷 ヨウスケ
第16期 金 太賢
第17期 金 太賢(2)
第18期 堀 慎吾