最高位戦日本プロ麻雀協会のタイトル戦、第32期發王戦決勝(5回戦)が12日開催され、アマチュア予選から勝ち上がった寿(とし)さんがトータル+102.6ポイントで優勝。アマチュア予選から勝ち上がった選手では初の優勝となった。
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決勝に進出した4名は、地主琢磨(じぬしたくま・麻将連合)寿(とし)(アマチュア)中邨光康(なかむらみつやす・最高位戦)須田良規(すだよしき・協会)の4名となった。
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寿さんが2回戦3回戦で大きなトップを獲得して抜け出したが、4回戦は大接戦の結果プロ勢が意地を見せて寿さんは微差の4着に。しかしトータル首位のまま最終戦を迎えた。
トータル2位の中邨は27.1ポイント差。先行有利のため1着順差なら7200点差以上、2着順差をつければ無条件のポイント差となる。
地主は80ポイント差なのでトップラスかまたはそれに準じた素点差が必要、須田は苦しい条件での最終戦となった。
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大きな勝負の分かれ目となったのは南1局、中邨はトップ目で優勝ポジションに立っていた。
寿さんの切りリーチを受け、ドラ2枚の聴牌で追いつくもリーチ宣言牌
が捕まる。
寿さんはあまりにも大きな8000の直撃を決めトップ目に立った。
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最終局は須田のリーチを受けながらも聴牌を入れていた寿さんがアガりきって決着。決勝5戦のうち3戦でトップを獲得しての優勝となった。
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優勝した寿(とし)さんは「めちゃくちゃ嬉しいです。ただ、本当に大変でしたね。アマチュア予選は通過率3%で、本戦からは50%のトーナメントを7回戦ってここまでこれました。全体を通してすごく応援して頂いて、それが牌に乗り移っていたんじゃないかと感じていました。3回戦までで有利になりましたが、4回戦、5回戦は相当長く感じました。湯島の皆様がPVをしていると聞いているので、いい報告ができて本当にうれしいです。私は麻雀プロではありませんが、麻雀に対して使って来た時間、勉強してきた時間はプロにも負けないと思っています。最後は荒い麻雀になってしまったかもしれませんが、優勝できて良かったです。」と喜びを語った。
【發王戦概要】
1992年創設。毎年年始に本戦が行われるオールカマーのタイトル戦。
タイトル戦では珍しくトーナメント方式を採用しており、同じ面子で規定数(1回戦 – 4回戦まで半荘2回、5回戦 – 準決勝まで半荘3回)を打ち、上位2名が勝ち残りとなる。
決勝戦は半荘5回のトータルで競われる。
【歴代發王位】
第1期 田中 英知
第2期 新津 潔
第3期 伊東 一
第4期 原 浩明
第5期 原 浩明(2)
第6期 伊藤 優孝
第7期 伊藤 優孝(2)
第8期 土井 泰昭
第9期 佐々木 慶太
第10期 吉田 幸雄
第11期 菊池 俊幸
第12期 菊池 俊幸(2)
第13期 藤中 慎一郎
第14期 瀬戸熊 直樹
第15期 竹内 孝之
第16期 石野 豊
第17期 水巻 渉
第18期 土井 泰昭(2)
第19期 石橋 伸洋
第20期 佐藤 聖誠
第21期 佐藤 聖誠(2)
第22期 水巻 渉(2)
第23期 水巻 渉(3)
第24期 中嶋 和正
第25期 松本 吉弘
第26期 石野 豊(2)
第27期 中嶋 和正(2)
第28期 白鳥 翔
第29期 仲林 圭
第30期 仲林 圭(2)
第31期 有賀 一宏
第32期 寿(とし)