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オーラス・ハネツモ・大逆転決着!強豪ひしめくグループCを通過したのは・・・【シンデレラファイト シーズン2 GroupC Day6 担当記者・中島由矩】

オーラス・ハネツモ・大逆転決着!強豪ひしめくグループCを通過したのは・・・【シンデレラファイト シーズン2 GroupC Day6 担当記者・中島由矩】

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一般に「シード」というと、その競技において技術的に秀でている選手、トーナメントの下から出場する必要のない選手のことを指す。このシンデレラファイトにおいてシンプルな言葉で表現すると、麻雀が強い選手や飛び抜けて人気のある選手がそれにあたる。

 

 

AからDまで4グループある中でも、特にこのシード選手の強さが際立つグループC。先陣を切って出てきたのは廣岡璃奈だ。

 

廣岡と言えば、第2回高校女子オープン大会で優勝を果たしプロ入りすると、連盟の第3期桜蕾戦でも優勝の栄冠に輝き、女流桜花はAリーグに所属している。初出場となるこのシンデレラファイトでも、優勝候補の筆頭に挙げられるシンデレラだ。筆者は個人的に、第3期桜蕾戦優勝を果たした直後、第4期桜蕾戦の決勝卓まで勝ち上がってきたアベレージの良さを特に推したい。

 

 

続いて、最高位戦の「まりえってぃ」こと相川まりえ。女流最高位戦はAリーグに所属しており、第19期は女流最高位決定戦にも進出している。このシンデレラファイトは前回のシーズン1にも出場しており、その時はセミファイナルで敗退。正確な状況判断からのメリハリある押し引きで、多くの麻雀ファンを魅了している。

 

この2人に立ち向かうDAY5からの勝ち残り組は、桃瀬古都と

 

 

予選から勝ち上がってきた火野ハルナ。

 

 

強者が圧倒的に卓上を制圧する姿も見たいし、麻雀特有の下剋上や番狂わせも見てみたい。いやもう本当、シンデレラファイトは面白いよなぁ。

 

 

そんなワガママな筆者の目に飛び込んできたのは、廣岡・相川の安定感と、火野の好調、そして苦悩する桃瀬の姿だった。

 

南4局3本場、「この局をつぶせば♯3」というところまで来た3着目の火野に、4枚目の[⑥]が舞い込んできて、

 

 

その[⑥]がネックになっている桃瀬のツモ切った[九]が、

 

 

親番・相川の片アガリに放銃となる。三色・ドラ1で7700は8600。

 

 

この放銃の前から6700点差で脱落ポジションだった桃瀬。さらに8600点差が開いて、合計15300点もの差となった。

 



火野と桃瀬はどちらも子方なので、15300点差は通常、跳満ツモでも届かない。しかし今回は、4本場になるので、16600点差までならひっくり返すことができる。これが桃瀬の闘志をかき立てた。

 



配牌にピンズが多い。ドラが[⑨]なので、1枚使えればチンイツ仕掛けも可能だし、

 

 

ドラがなくても、メンホンリーチなら条件を満たす。ツモ[⑥]なら「リーチ・ツモ・ホンイツ・イーペーコー」、ツモ[⑨]なら「リーチ・ツモ・ホンイツ・ドラ1」で、いずれも3000/6000は3400/6400だ。

 

桃瀬古都、ここまでの不遇と劣勢を跳ね返す逆転ツモなるか。ピンズの上目(数字の大きい方)は河にパラパラと切られており、誰も固めて使っていない様子ではあるものの、それゆえに山には2枚しかなかった。

 

 

「山に2枚」というのは、王牌も含む。多面張のアガリ牌が全部王牌でガッカリ、なんていうのは麻雀においてはよくあることだが、桃瀬のアガリ牌はなんと嶺上にいたのだった。

 

[①]を暗カン後、嶺上開花。ここまでの、辛かったことも、悲しかったことも、めくり負けたことも、全部吹き飛んで破顔一笑。

 



桃瀬は試合前に、自らの雀風を「全局参加型」と語っていたが、よりによって大詰めの南4局3本場に7700は8600を放銃し、続く南4局4本場に3000/6000は3400/6400を回収して、インタビューの内容が真実であることをいとも鮮やかに証明して見せた。

 

♯1の余韻も冷めやらぬ中、♯2ではDAY6最後のシード選手である杉浦まゆが登場。杉浦は、つい先日行われた最強戦にも出場している連盟の人気選手で、このDAY6出場の連盟組で写真を撮っていたので紹介のためリンクしておく。

 

 

 

杉浦には「狂暴バンビ」という二つ名があることで有名だが、その「バンビ」は杉浦自身が奈良県の出身であるところからついたのだという。筆者も1つ勉強になった。

 

 

杉浦は、終始牌に恵まれず苦しい中でも、特に南場では腹をくくって前に出る。南1局0本場は、木下遥の先制リーチに屈することなく追いかけるものの、

 

 

[①]をつかんで放銃に回る。

 

続く南2局0本場では、

 

 

長谷川栞が6000オールツモをねらって試合を決めに来たリーチを受けて、

 

 

徹底抗戦。ここが狂暴バンビの見せどころだ。

 

 

有効牌を引き入れつつ危険牌を勝負して、

 

 

最後は、長谷川のアガリ牌である[⑤]を引き入れてテンパイし、打[⑧]でリーチ。ここ最近の数試合で、あまり積極的な勝負ができなかった、という杉浦。ここは、その嫌な展開を払しょくする魂の押し返しだった。

 

 

しかし、杉浦が蛮勇を奮って置いたリーチ棒を、その直後に長谷川がさらう。裏ドラこそ乗らなかったものの、[②]をツモってねらい通りの6000オールとした。

 

 

杉浦の[3][6]も山には残っていたのだが、その中の少なくとも1枚は裏ドラ表示牌だった。これは裏ドラが乗っていたと喜ぶべきか、アガリ牌の枚数が1枚減ったと嘆くべきか・・・。

 

 

杉浦は南2局1本場に、3巡目リーチを

 

 

一発でツモり上げ、8300点の収入を得るが、反撃もここまで。

 

 

わずか1戦で会場を後にした。

 

 

♯1からは相川まりえ・桃瀬古都が、♯2からは松島桃花・木下遥が、それぞれ集った♯3は、相川まりえが頭1つ抜け出してオーラスを迎えた。

 

東家・相川まりえ34000

南家・桃瀬古都26000

西家・木下遥18400

北家・松島桃花21600

 

3着・4着が脱落となるこの♯3は、まずトップ目の相川は、放銃さえしなければ安心なポジションだ。序盤から中張牌を河に並べ、安全そうな牌を手に留めて進行する。

 

 

3着目の松島は、2着目の桃瀬まで4400点差がある。これは、ツモなら1000/2000でクリアできるが、

 

 

これだけの手材料をもらえれば、8000でどこからでもアガれる形にしておきたい。[1]チーから入って「役牌・ホンイツ・チャンタ」のダブルバックを虎視眈々とねらう。

 

 

松島よりも条件が厳しいのは木下だ。リャンメンリャンメンのイーシャンテンから、三色になる[六]を首尾よくツモってテンパイ。

 

 

現状2着目の桃瀬も、意を決して仕掛け、一気通貫の片アガリテンパイに取るが、

 

 

最後は木下が[6]を力強く引きつけた。♯2では自らの麻雀をすることができず、長谷川の活躍を忸怩(じくじ)たる思いで眺めていた。この♯3もオーラスを脱落ポジションの4着目で迎えながら、最後の最後に渾身で会心の3000/6000。♯1の桃瀬とは事情が異なり、もし[3]ツモなら条件を満たせなかったのだが、その時はツモ切ったのだろうか。それとも裏ドラにかけたのだろうか。

 

 

DAY5の時のウエディングドレスに「私自身が飽きちゃいました。」と語り、DAY6は浴衣姿で登場した木下。次戦の衣装にも注目したい。

 

麻雀は、1半荘に限って言えば、そして牌の巡り合わせ次第では、格下が強者を倒しうるところに魅力がある。しかし、このDAY6グループCを勝ち抜いた廣岡璃奈・長谷川栞・木下遥・相川まりえの4名は、いずれも各団体を代表する選手たちであり、続くラウンド16での活躍も十二分に見込めるシンデレラだ。

 

閉塞感が強く、何かとストレスがたまりやすい現代に、麻雀が強く見ていてスカッとする推しを見つけることは、精神の安定につながる。気になるシンデレラがいる場合は、早めにチェックしてみてはいかがだろうか。

次回Day7は7月21日(金)17時配信開始! ゲストは二階堂亜樹

 

DAY7は二階堂亜樹がゲスト解説!

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