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2代目シンデレラは誰に?人気女流44名が、ラス即脱落の熱き戦い【シンデレラファイト シーズン2 GroupA Day1】

2代目シンデレラは誰に?人気女流44名が、ラス即脱落の熱き戦い【シンデレラファイト シーズン2 GroupA Day1】

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【7年目以内の女性プロ】という出場資格からしても、シンデレラファイトは、決して麻雀界最高峰の舞台ではない。しかし、麻雀というゲームには、プレイヤーを、そして応援者を、熱く燃え上がらせてくれる何かがある。

#1 梶梨沙子 藤根梨沙 川上レイ 奏未ゆいな

♯1は、対局者たちの執念が実り、いわゆるラス牌のめくり合いとなった。

全員20000点台の東3局、均衡を破ったのは、前回のシーズン1開幕戦で無念の初戦敗退となった「かじりさ」こと梶梨沙子だった。

ツモり三暗刻の[四][③]のシャンポン待ちを、即リーチと攻める。このとき、山には[③]が1枚しか残っていなかった。

しかし梶はこれをツモり上げ、2000/4000は2100/4100に供託も2本加えて、都合10300点の加点とする。前回から成長した姿をファンに披露し、自分自身に大きなプラスポイントをもたらした。1試合でも多く、自分の麻雀を見てもらいたい。梶の気持ちに、牌が応える。

東場の微妙なバランスから、まずは梶が抜け出した。しかし、四方をカメラで囲まれたこの半荘戦は、このまま逃げ切れるほど短くはない。局数としても、体感としても、だ。


南1局、奏未ゆいながカン[5]待ちでこれまた即リーチ。

[三][四][赤五][④][⑥][⑥][⑦][⑧][⑨][4][5][6][6]

このイーシャンテンでは、[6]にくっつく[5][7][④]にくっつく[③][⑤]など、魅力的な牌はたくさんあり、ツモ[4]は少々不満だが、思い切って攻める。

奏未は、事前のインタビューで、自身のことを守備型と評しており、これは蛮勇を奮ったリーチだったと思われる。プロになってまだ2年目のルーキーが、この大舞台でスタイルチェンジに挑戦し、見事成功した。

 

先ほどの梶同様、奏未もラス牌の[5]を見事にツモり上げ、2000/4000は2100/4100とし、トップ目の梶に親被りをさせて逆転。ラス敗退を遠のけ、返す刀でトップでの通過を引き寄せた。

いよいよ脱落者が決まる南4局1本場、点棒状況は下の通りだ。

東家・奏未ゆいな35200

南家・梶梨沙子23500

西家・藤根梨沙21800

北家・川上レイ19500

現状、敗退ポジションにいるのは川上。しかし、3着目藤根との点差はわずかに2300点で、これはテンパイ・ノーテンでもひっくり返る。

ここで、川上に待望のテンパイが入った。

川上には「閃光プリンセス」という二つ名がある。「閃光(せんこう)」は「先行(せんこう)」とも掛けていると言い、梶や奏未のように序盤で勝負したかったところだが、今回はオーラス1局勝負になってしまった。

もし藤根がノーテンなら、このまま流局でもラス回避できるのだが、川上はこのラス牌の[⑤]タンキを見事ツモ。

体調を崩して、この試合の直前まで入院していた川上。本来なら参戦できるかどうか微妙な判断だったようだが、なんとか間に合わせた。しかし、入院中もネット麻雀で練習を続け、見事なラス回避となる逆転を果たした。

トップ通過こそ奏未に譲ったものの、梶をかわして2着でのフィニッシュとなった。

その陰で、残念ながら敗退となったのは、藤根梨沙。敬愛する白鳥翔が解説席にいる中、堂々とした打ち回しで、南4局に入った時点では3着目だったものの、川上の執念の前に破れ去った。

藤根は奈良県出身で、関西を中心に活動している。あまりメガネの印象はなかったが、明るい髪色に重い黒縁のフレームがマッチして格好良い。連盟の第5期桜蕾戦では準優勝を果たし、実力は折り紙つきだ。この試合がラス即脱落であることも、1半荘であることも十分に理解しており、不安定な形からも積極的に仕掛け前に出たが、あと1牌が遠かった。

 

藤根は、南3局1本場で700/1300は800/1400をツモり、一時はラス抜けできていただけに、大切な南4局に手が入らなかったことは、大きな悔いを残した。

#2 羽月 みあ 松井夢実 高橋あかね

♯2は、全員が20000点台での息詰まる南4局となった。

東家・高橋あかね27100

南家・羽月23800

西家・みあ25900

北家・松井夢実23200

ここに至るまで、積極的な攻撃がなかなか結実しなかったみあ。

南2局には8巡目に[赤5]入りのカン[2]リーチを打つが不発。

協会の雀竜位戦は最上位であるA級に在籍したこともある、プロ5年目の実力者。このまま敗退するわけにはいかない。

終了後のインタビューで「アガりたかった手が、たくさんあった。」と明かした松井夢実。 最高戦44期入会で、第44期新人王である。ネット上には、その実力を評価する声が多かった。

南2局2本場、ドラ[東]暗刻の[4][7]リーチがアガれていれば、あるいはもっと楽な展開になったかもしれない。

 

その松井のリーチをかわし、見事テンパイを取り切ったのは羽月。

南2局2本場、松井のリーチを受けての最終手番。どちらも通っていない[4][7][五]の選択をピタリと的中させる打[五]には、実況席もわいた。僅差の展開で、このテンパイ料が、羽月をトップ通過へと導いてくれた。

♯2の中で唯一のシーズン1経験者である羽月には、一日の長がある。多くの麻雀ファンの耳目を集める大会だからこそ、大胆な選択でトップをねらう。前回大会での[一]切らずは大きな物議を醸し、後に自身のブログで説明するまでの騒動に発展した。

南4局の羽月は、ラスでの敗退までわずか600点しかない薄氷の3着目。しかし、1つ仕掛けてテンパイを入れると、協会後輩の高橋からドラの[4]を討ち取って3900をアガり、見事トップでの通過を決めた。

無念の敗退となったのは、南4局をトップ目で迎えていた高橋あかね。

高橋は、大接戦の南3局に値千金のカン[五]をツモって、300/500は600/800と供託3本を一緒に回収。トップ目に躍り出た。しかし、最後はドラターツ外しが間に合わず、ドラ[4]で羽月に3900点を献上。松井と同点ながら、座順の関係で憂き目に遭った。

#3 梶梨沙子 松井夢実 みあ 川上レイ


♯1の2位・3位、♯2の2位・3位が一堂に会した♯3は、川上レイが連続で跳満を決めて、早々にトップを決定づける。

まずは東3局、急所のドラであるカン[四]を引き入れて先制リーチを打った川上は、

 

川上のアガり牌である[2][3]をくっつけた梶梨沙子からの追いかけリーチを受けるものの、

1枚の差で競り勝ち、ツモ。裏ドラ表示牌に[9]が転がってリーチ・ツモ・白・赤・表ドラ1・裏ドラ2、3000/6000のアガリとなった。

 

これでトップ目に立った川上は、続く東4局。今度は自身の親番で、6巡目にリーチをかけると、2巡後にすぐツモアガリ。リーチ・ツモ・ピンフ・赤・裏ドラ3の6000オールで、点棒は一気に50000点を超えた。

南4局を迎えて各者の点棒状況は、

東家・川上レイ53800

南家・梶梨沙子11700

西家・松井夢実20500

北家・みあ13000

ラス脱落を回避する3着争いは、梶とみあの一騎打ちになった。

最後は、みあのテンパイ打牌を梶がとらえ、鮮やかに逆転。みあは悔しいDAY1敗退となってしまった。脱落者は「反省会」という名目で対局後に放送席に行くのだが、次回からはここにティッシュを用意してほしい。理由は、放送を見てもらえたら。

開幕から、目まぐるしくトップ目が交代し、南4局にラス脱落者が入れ替わるスリリングな展開が続いた。来週はどんなドラマが生まれるのだろうか。出場予定の選手たちは気が気じゃないだろうが、視聴者としては今から楽しみでならない。

次回は6月16日(金)17時~

#1 松井夢実 川上レイ 陽南まこ 高橋慧
#2 梶梨沙子 羽月 奏未ゆいな 松田彩花

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