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「天鳳九段の女流雀士」長谷川栞 リアル対局でも躍進

「天鳳九段の女流雀士」長谷川栞 リアル対局でも躍進

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オンライン麻雀ゲーム『天鳳』での高段者は、今やプロの世界でも一目置かれる存在となった。それゆえに「天鳳九段の女流雀士」長谷川栞の注目度は抜群だ。プロとしてのキャリアは浅いものの、所属する日本プロ麻雀協会のリーグ戦では順調に昇級を重ね、協会を代表して出場するチーム戦のメンバーにも抜擢された。リアル対局でも期待通りの活躍を続ける長谷川は、どのようにして実力を磨き、表舞台に上がってきたのだろうか。本記事では、そんな長谷川の魅力や雀風に迫っていく。

目次

長谷川栞プロの基本情報・プロフィールデータ

名前 長谷川栞(はせがわ・しおり)
生年月日 1993年3月22日
職業 プロ雀士
出身地 福岡県
血液型 O型
趣味・特技 音楽、デジタルTCG
本人公式SNS Twitter
所属団体 日本プロ麻雀協会
プロ入会年 2018年

17期後期で日本プロ麻雀協会に入った長谷川だが、同期のみあ矢神ゆのとは特に仲がいいという。長谷川を含め協会には天鳳プレイヤーが多く、天鳳をきっかけに交友関係が広がることもあるそうだ。協会プロが天鳳で対戦するリーグ戦も行われており、長谷川は選手としての参加はもちろん、実況を担当することもある。

経歴

2018年:日本プロ麻雀協会17期後期生としてデビュー
2020年:天鳳で九段に到達
2021年:夕刊フジ杯争奪麻雀女流リーグ2022で、ClubNPMチームのメンバー入り
2023年:シンデレラファイトシーズン2決勝進出(3位)

麻雀との出会い・きっかけ

大学時代に所属していたバンドサークルでは、ギターを演奏していたという長谷川。サークルの合宿で先輩に教えてもらったことをきっかけに麻雀を始め、その後はネット麻雀天鳳に打ち込むようになる。着々と昇段を重ねて七段まで駆け上がった一方、大学を中退したことで将来に悩んでいた。そんな頃に参加した天鳳のオフ会が、長谷川にとっての転機となる。プロ雀士と知り合って話を聞くうちに、「自分もやれるかもしれない」という思いは強まっていく。そして、プロの世界に飛び込む決意を固めると、独学で日本プロ麻雀協会のテストに合格。プロ入り後も、自らの「原点」である天鳳はこつこつと続け、女流では数少ない天鳳九段にまで到達した。

長谷川栞の打ち方や雀風

夕刊フジ杯争奪麻雀女流リーグ2022では、日本プロ麻雀協会の代表ともいえるCiubNPMチームの一員に抜擢された長谷川プロ。配信卓に初めて登場した時は、表情が引きつるほどの緊張で自分の麻雀を打てなかった様子。しかし、多くの対局で安定した順位にまとめており、新人らしからぬ見事な打ちっぷりを見せている。長谷川の天鳳における副露率やリーチ率はいずれも標準的な数字を記録している。リアル対局でもその数字のイメージ通りバランス型の打ち手だ。

長谷川栞の対局時の様子

第7期しゃるうぃ~てんほう! 予選リーグ第1節C卓2019/4.23 

日本プロ麻雀協会が行っている、ネット麻雀天鳳を利用したリーグ戦。協会所属プロには天鳳プレイヤーも多く、五十嵐毅代表自らも参加している中、このシーズンでは長谷川が紅一点の出場者となった。1回戦の東1局は絶好の配牌とツモを生かし、3000・6000の加点に成功。東4局では自風でドラの西をポン。スピードが欲しくなる場面だったが、シャンテン数よりも後の形を重視した柔軟な進行を見せ、この手を見事アガリきった。このリードを守って1回戦をトップで終えると、以降は天鳳で重要となるラス回避の麻雀に徹した。経験豊富なプロの面々を相手に自分の麻雀を打ち切り、天鳳九段プレイヤーの実力をきっちりと証明した。

SNSでの評価・評判

プロ雀士になってからも天鳳のプレイヤーとして活躍する長谷川に対しては、ネット上の天鳳ファンから温かい声が寄せられ続けている。

「ごるはむ」とは、長谷川プロの天鳳ネーム。長谷川が以前飼っていたゴールデンハムスターにちなんだものだが、「ごるはむ」だけでも通じるほど親しまれているようだ。

長谷川が九段到達を報告したときには、天鳳民からのお祝いツイートがあふれた。

「ごるはむ九段」誕生祝いはこんなところにも。YouTube上では、長谷川の牌譜を検討する配信も行われていた。

長谷川栞のおすすめの動画

ギータがお気に入り?

職場の同僚でもある浅井堂岐プロとともに本動画に出演した長谷川プロは、雀士芸人のようへいとリモートトークを繰り広げた。2人が働いている麻雀店の話題に始まり、協会内での人間関係や食べ物の話でも盛り上がった。長谷川とは切っても切り離せない天鳳ネタも登場するなか、テーマは好きな異性のタイプにも及んだ。福岡出身の長谷川は、ソフトバンクホークスの柳田選手がお気に入りとのことだ。

ほぼ初心者の三麻で奮闘

三人打ち麻雀でチーム対抗戦が行われるバラエティ麻雀対局番組。長谷川は三麻の経験がほとんどなく、「よくわからない」を連呼していたが、アマチュア三麻界の猛者や先輩プロとの対局で奮闘。レア役二盃口もきっちりアガってみせた。しかし、慣れない三麻だったからか跳満のアガリを満貫と申告してしまい、MCの小林剛プロに指摘されて苦笑する一幕も。

長谷川栞のニュース・こぼれ話

天鳳で3000対局に到達

プロ入り後もこつこつと天鳳での対局を続けてきた長谷川が、天鳳3000対局の節目を迎えた。気になる成績は、1着率が.249、平均得点が +1.3で平均順位は2.44となっている。対局やゲストの予定が増えて対局数を積み重ねるのも骨が折れる中、次の目標である「鳳凰卓で3000戦」に向けて、強い意気込みを見せている。 

宣材写真をリニューアル

ゲスト来店の告知など、女流プロ雀士にとって重要な要素となるのが宣材写真だ。現在はショートカットがトレードマークの長谷川が、それに合わせて宣材写真もリニューアル。撮影したのは協会の先輩でもあり、数多くのプロ雀士の宣材写真を手掛けている愛内よしえ。柔らかな表情が特徴的な一枚で、「最近のわたしの感じが伝わる」と長谷川本人もお気に入りのようだ。 

C3リーグでトップ、ダブル昇格を決める

日本プロ麻雀協会の第20期雀王戦後期C3リーグで、長谷川が堂々のトップとなりC2リーグへの昇格を決めた。若手の男性プロに囲まれる中、最終節できっちり得点を伸ばして首位を掴み取った。Bリーグへ滑り込んだ女流リーグと合わせてダブル昇級となった長谷川。来期の活躍にも期待がかかる。

この記事のライター

麻雀ウォッチ編集部
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