エース、躍動
トップ目で迎えた南2局。最も受け入れが広いのは打だが、園田はこの手牌から打とした。
園田「打としても、次に安全牌を引いてきたら打とする局面。その間のためだけに2枚の受け入れを残すくらいなら、のアガリ率を少しでも上げた方が得かなと思う(→という切り順だとからの第1に警戒される筋、→だとからのが第1に警戒される筋となる)」
この手牌も打としてスリムに受ける。
園田「今持ってきたが親のアサピン(朝倉康心選手)の現物。対しては全員に対して無筋。アサピン以外にはは通ってないけど、リーチを受けてから押し返すときにもの方が切りやすい。とでは牌理上の危険度や平均放銃打点に差があるからね。」
後手を踏む展開も十分想定していたのだろう。
その想定通り前原選手と亜樹選手の2件リーチを受けるも、後手から追いついてリーチ。
この手をリーチ・一発・赤の5,200点でアガり、トップを奪取。
続く第二試合も続けてトップを取り、園田がエースとしての座を確たるものとした。
そしてそれと同時にドリブンズはファイナルステージへの座も確たるものとした――と誰もが思っていた。
あんなことが起こるなんて、まだ誰も知らなかったから。
次回、ドリブンズに風雲急を告げる大三元