3つの麻雀プロ団体とアマチュア連合の計4チームが、異なるルールでたすき(点棒)をつなぐ駅伝形式の大会「麻雀駅伝2018」本戦 Final Round(RTDルール)が 8月5日12:00から行われた。
Final Round 「RTDルール」の出場者は、下記の通り。大きな重責を担う区間なだけに、そうそうたる顔ぶれとなった。
藤田晋(アマチュア連合)
萩原聖人(アマチュア連合)
村上淳(最高位戦日本プロ麻雀協会)
近藤誠一(最高位戦日本プロ麻雀協会)
金太賢(日本プロ麻雀協会)
松本吉弘(日本プロ麻雀協会)
谷井茂文(RMU)
松ヶ瀬隆弥(RMU)
3日目の三人麻雀が終わった時点でのトータルポイントは下記の通りとなっている。
【#麻雀駅伝 2018】
— AbemaTV麻雀ch【公式】 (@abema_mahjong) 2018年8月5日
final round「RTDルール」
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1回戦
松本(協)村上(最)藤田(アマ)谷井(R)の座順でスタート
東場は藤田があがりを重ね42400点持ちのトップで南入。
最終結果は下記の通りに。
松本 2.4
村上 ▲44.8
藤田 65.6
谷井 ▲23.2
藤田さん談話「久しぶりの対局でしたがほとんど100点に近い内容です。1、2箇所ミスがあったがしっかり打ててよかった。二回戦以降はマークが厳しくなると思うが萩原さんも頑張ってほしいです。」
2回戦
松ヶ瀬(R)萩原(アマ)近藤(最)金(協会)の座順でスタート
東3局に近藤が連荘を重ねリーチ、ツモ、ダブ東のあがりなどでリード。36100点持ちで南入。
南場でもリーチ・一発・ツモ・タンヤオ・平和・ドラのあがりの後、最終局でドラのを暗刻にして聴牌。萩原から直撃でアマチュア連合とのトップラスを決めることに成功した。
近藤プロ談話「最終局はうまくいきました。いいめぐりあわせになり、狙い通りの直撃ができてよかったです。何が何でも勝つつもりで打っています。次からなるべく長考は減らすようにします。残りは連勝あるのみです。優勝目指して頑張ります。」
最終局、シャンポン待ちではなくカン受けにした理由について
「金さんが1枚切っているは、が3枚見えということもあり(待ちとして)少しいいかな、という程度。シャンポンと比べてそこまで差はない。ただし可能性としては低いが、が萩原さんに対子の場合、シャンポンはとても悪い待ちになる。その最悪のケースを避けたかった。」
3回戦
村上(最)萩原(アマ)谷井(R)松本(協)の座順でスタート
村上が6000オールを含む大きな連荘。松本も跳満ツモ等で追いすがるが村上が58500点持ちで南入。
そして南場の親番でも連荘。萩原からの12000の直撃等を決め、82100点持ちの大トップ!そして萩原は箱下8200点のラスとなり、これで一気にトータルポイントで並びとなった。
村上プロの談話「今のトップは近藤プロのおかげだと思っています。僕は自然に打っていたら皆さんの力を頂いて打てたと思います。RTDリーグで悔しい思いをし続けたので、ここで大きなトップラスができたことは本当に嬉しいです。ここから3回勝負、プロの意地を見せたいです。」
近藤プロ談話「村上プロが最高の形でバトンをつないでくれたので、これを受け継いで4回戦、いい形で打ちたいと思います。」
4回戦
谷井(R)藤田(アマ)金(協)近藤(最)の座順でスタート
東場は近藤があがりを重ねるも 東4局に金が二軒リーチをかいくぐりツモ・タンヤオ・七対子・ドラ2の30006000のあがりでトップ目に浮上。34000点持ちで南入。
南場も金と近藤の争いとなったが、近藤が南3局で谷井からタンヤオ・三暗刻・ドラを谷井からあがりトップ目に。最終局は金のリーチに受けるも、流局となりトップを維持した。
新津代表談話「最初の半荘ラスだったので、驚いていますが、二人はウチのエースなので完全に信頼しています。残り二戦も期待しています。」
5回戦
松ヶ瀬(R)村上(最)藤田(アマ)松本(協)の座順でスタート
東2局の村上の親番で村上が藤田との2軒リーチを制して大きな7700の直撃。東4に松ヶ瀬が高めツモ跳満のリーチを打つも、安めツモの13002600。村上が30600点持ちのトップ目で南入となった。
村上がトップ目でオーラスを迎えたが藤田がオーラスツモれば四暗刻のリーチ。山に2枚残っていたが結果は流局。村上がトップで終了した。
協会五十嵐代表「非常に厳しいですね、優勝は現実的ではないですが、2位はまだみえるので、最善を尽くして頑張ってほしいです。金プロに委ねます。」
協会金プロ「自分たちがやりたかったことを最高位戦にやられて悔しい。二位を目指して頑張ります。」
RMU多井代表「初戦からめぐりあわせがよくなくて、若い二人にプレッシャーをかけてしまう展開になっているなと思います。まだ3位とは60ポイント程なので、松ヶ瀬に期待して託します。」
RMU松ヶ瀬プロ「どうなるかわかりませんが、最終戦やれることをやるだけです。頑張ります。」
6回戦
松ヶ瀬(R)金(協会)萩原(アマ)近藤(最)の座順でスタート
小場が続くも近藤が26700点持ちのトップ目で南入。萩原のダマの親の跳満への放銃かと思われたの放銃が松ヶ瀬への海底のみの1300は1600の頭はねとなった部分が大きいか。
大詰めの南3局に松ヶ瀬がタンヤオ・平和・ドラ1を聴牌してリーチ。ツモあがり歌1で30006000のあがりとなり金にオーラス跳満ツモ条件を突きつけ、金は大三元も見えるマンズのホンイツとなっていたが、タンヤオの三面張で聴牌していた松ヶ瀬がを止め、金は聴牌することができず流局。RMUがトータル3位となり、協会が来年度予選会からの参戦となった。
本日対局者の談話
金「ファンの方々、協会員に申し訳ない。ミスもしているので、見直して復習、勉強しなければと思います。」
松本「今日最終日を任されるという事で緊張していたが、しっかり入り込んで打つことはできた。しかし、村上さん、誠一さんがその上をいった。チーム全員、強い気持ちを込めて戦ったが、少し足りなかった。協会は優勝できるチームだと思うので、来年必ず予選会勝ち上がります」
松ヶ瀬「まず本戦でれたことが非常に大きいことで、もう一度厳しい予選会を戦うことは厳しいと思っていたので、本戦出場権を得れてうれしい。しかし優勝を狙っていたので、来年はもう一度頑張りたい。」
谷井「優勝を狙って頑張ろうと考えていましたが、力不足で優勝を狙えるポイントでタスキを渡せなかった。とても悔しかったが、松ヶ瀬が本当に頑張ってくれた。来年再びメンバーになれたら、また頑張ります。」
萩原「S級戦犯。坊主、土下座、切腹したい気持ちです。悔しいです。」
藤田「リードを守れなくて悔しい。二人とも四暗刻を聴牌することができて、盛り上げることはできたかな。」
村上「去年2位で、そのまえの対抗戦も2位で、なんとかして雪辱を晴らしたかった。RTDリーグも悔しい結果になって、なんとかして見返したかった。このままだめだったら旅に出ようかともおもったけど、まだ東京にいすっていいようです 今日の自分には100点をあげたいです。最初のラスは全然良くないですけど。」
近藤「最高です、本当に嬉しいです。今日の打ち上げはなるべく落ち着いてやりたいですね。」
村上「今回区間賞をもらえましたが、真の区間賞は誠一さんだと思います。」
表彰式での談話
協会五十嵐代表「応援してくださったファンの方々申し訳ありませんでした。しかし、選手は精一杯頑張っていましたし、彼らだからこそここまでの戦いになったと思います。来年は必ずリベンジしたいです。」
RMU多井代表「途中までは全員で優勝狙おうと思っていまして。最後は苦しくなったので、なんとか3位になろうと頑張りました。予選の苦しさ、厳しさを他のチームに教えたいと。松ヶ瀬は近い将来、私を越えてうちの看板になる選手です。彼が強い事を皆さんに伝えられてうれしいです。」
アマ連藤田社長「低姿勢戦略の結果、ちょっとプラスの二位になりましたね。毎年チームからプロになってしまう人がいてまたメンバーを考えなければなりませんね。次は独歩さんが少し怪しいのかな?」
アマ連萩原聖人さん「今まで生きてきていろんな悔しい思いをしてきましたが、今日は本当に悔しいです。ですが、こういう悔しい思いがあるからまた次頑張ろうとなるので、違うステージでこの悔しさを晴らしたいと思います。応援してくださった皆様すみませんでした。」
最高位戦新津代表「もともとトッププレイヤーの集まりなので、当然どのチームが勝っても不思議ではないです。その中で最高位戦が勝つことができたのは本当に嬉しいです。」
最高位戦朝倉プロ「唯一の連覇となって本当に嬉しいです、来年もメンバーに選ばれ、そして三連覇できるよう頑張ります。」
解説の連盟瀬戸熊プロ「藤田さんの最初のトップでほぼアマ連優勝かなという機運になりましたが、プロの逆襲も見たかった。村上さん、近藤さんがプロの意地を見せてくれた。麻雀は素晴らしいなと改めて感じました。」
藤田社長の総括「最高位戦の皆様、優勝おめでとうございます。あさってにMリーグの開幕を控えているところで、プロの凄さを皆さんに伝える結果になったと思います。最大手の連盟がいない戦いとなったのは寂しいので、瀬戸熊さん、是非来年の予選会で力を見せてください。よろしくお願いいたします。ドラフトは、Mリーグ、うちのチームは決まっていますが他のチームが誰を選ぶかは全く知らないです。どれくらいかぶるかもわからないし、楽しみですね。」
最高位戦HP公式記事
選手名 | トータル | 1回戦 | 2回戦 | 3回戦 | 4回戦 | 5回戦 | 6回戦 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
藤田晋(ア) | ▲12.4 | 65.6 | - | - | ▲25.0 | ▲53.0 | - |
萩原聖人(ア) | ▲116.1 | - | ▲52.0 | ▲68.2 | - | - | 4.1 |
谷井茂文(R) | ▲101.9 | ▲23.2 | - | ▲27.6 | ▲51.1 | - | - |
松ヶ瀬隆弥(R) | 42.0 | - | ▲28.6 | - | - | 10.4 | 60.2 |
村上淳(最) | 115.7 | ▲44.8 | - | 102.1 | - | 58.4 | - |
近藤誠一(最) | 115.3 | - | 70.8 | - | 60.6 | - | ▲16.1 |
金太賢(協) | ▲22.9 | - | 9.8 | - | 15.5 | - | ▲48.2 |
松本吉弘(協) | ▲3.9 | 2.4 | - | ▲6.3 | - | ▲15.8 | - |
順位 | チーム名 | トータル | 1区 | 2区 | 3区 | 4区 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 最高位戦 | 187.4 | ▲12.3 | ▲38.2 | 6.9 | 231 |
2 | アマチュア連合 | 16.3 | 5.9 | 119.4 | 19.5 | ▲128.5 |
3 | RMU | ▲79.3 | 58.1 | ▲48.6 | ▲28.9 | ▲59.9 |
4 | 協会 | ▲126.4 | ▲51.7 | ▲34.6 | 2.5 | ▲42.6 |
※供託2.0