麻雀ウォッチ

日本最大級の麻雀専門ニュースサイト!プロ雀士やイベントの情報をはじめ動画やマンガ・アニメ、アーケードゲーム情報まで麻雀関連の事柄全てを網羅します

大洋技研株式会社
ネマタの戦術本レビュー第712回「場況を見抜く!超実戦立体何切る 著:平澤 元気 その9」

ネマタの戦術本レビュー第712回「場況を見抜く!超実戦立体何切る 著:平澤 元気 その9」

CABO求人麻雀BarWatch
ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

第3章 テーマ 17

 本書でも書かれている通り、打点作りはチキンレースのようなものです。自分がアガれるならギリギリまで打点を追うのが理想ですが、アガリ逃すくらいなら安手でもアガれた方がよいので、まずは最もアガリやすい手順を理解したうえで、打点を作る技術を身につけることをお勧めします。


 基本は、「アガリまでの手数優先」「手数が同じなら、満貫までは打点優先」と考えます。問題1はくっつき1シャンテンなのでどの浮き牌を切っても手数は同じ。ピンズにくっついた場合はメンピン止まりなので、満貫になる受け入れ優先でを残します。メンピンでも3メンチャンなら、メンピン高めイーペーコーよりやや有利とみますが、3メンチャンができる受け入れは1種、高めイーペーができる受け入れは2種なのでを残して打とします。ピンズがなら打です。


 問題2は元々、『ネット麻雀ロジカル戦術入門』で出題された牌姿です。そちらでは打が推奨されていましたが、これに対する反論として私がサイト上で打を主張したという経緯があります。

 ただし、手変わりを考慮すればタンヤオを残した方がアガリやすく、タンヤオでもリーチツモなら満貫に届くので大差というわけではありません。問題3のようにリャンメンからでも仕掛けてテンパイに取るつもりで、中張牌を切り出すリスクも無視できない局面となれば打が有力です。テーマ16でも触れましたが、ターツ選択は平面上では一択としても、実戦では局面に応じて別の選択肢がないかを考えることを怠らないようにしましょう。

第3章 テーマ 18

 問題1は前回と牌姿が同じですが、今度はドラかイーペーコーで満貫に届きます。三色ならリーチツモで跳満に届くので局収支上は打も悪くはないのですが、満貫のアガリとなれば東1でも順位に与える影響が大きいので打を推奨します。


 問題2は受け入れ枚数では大差で打ですが、リャンメン×2の1シャンテンでもそれなりにアガリが見込める一方、どんなに手広い1シャンテンでもリャンメンテンパイほどアガリやすくなるわけではありません。タンヤオの1翻が局収支に与える影響の方が大きいです。次巡安牌を引いたら振り替えることが多そうですが、一応ツモなら打とする余地を残して打とします。


 問題3も前回と同じ牌姿。供託3本ならリャンメンからのチーテンも視野に入れたいので、前回よりは判断に迷いますがタンヤオ残しでしょうか。こうしてみると、平面上では打点優先ですが、アガリ優先になるような場況は結構多いことに気付かされます。『ネット麻雀ロジカル戦術入門』でタンヤオ残しが推奨されたのも、問題としては平面でも実戦経験を踏まえた場況を意識したうえでの判断だったのかもしれません。

 

場況を見抜く!超実戦立体何切る

本書は平澤元気プロによる立体何切る問題集です。麻雀の「何切る問題」には大きく分けて2種類あり、自分の手牌だけの情報で受け入れ枚数が最も多くなるような牌を選ぶ「平面何切る」と麻雀の実戦さながら、相手3人の捨て牌やポン・チーの情報などを全て加味した上で何を切るかを選択する「立体何切る」があります。

麻雀界ではここ1、2年で「平面何切る」の良書が数多く出版されたこともあり、平面何切るにおいてはかなりレベルの高い知識が共有されています。

ではその中で差をつけるものは何でしょうか?その答えの一つが「立体何切る」です。

立体何切るでは、平面何切るの知識に加えて、河、点数状況、今が何局目であるか、といった多くのファクターを考え合わせた上での最善手を導き出す必要があります。

本書は現代麻雀の立体何切る問題集として先陣を切るものであり、本書の内容をマスターすることで一群から抜け出す雀力を身につけられるはずです。

 
平澤 元気
単行本:1,663円
Kindle Unlimited
 
 

購入はこちら

 

 

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

新着記事

Return Top