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ネマタの戦術本レビュー第765 回「セット麻雀必勝法 著:H坂 その17」

ネマタの戦術本レビュー第765 回「セット麻雀必勝法 著:H坂 その17」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!
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第3章 52

 科学的根拠のないオカルトを信じていたとしても、それを打牌選択に反映させないのであれば特に問題はありません。根拠がないことを自覚したうえで、精神的安寧のためにオカルトを信じることは、抽選を良いものに仕向けようとするのではなく、自分自身がよりよい選択をするための技術の一種とも言えます。

 しかし、根拠のないものにこだわれば、それだけ勝つためにこだわるべきことに労力を割けなくなる可能性が出てくるので、信じなくて済むならそうするに越したことはありません。無理にオカルトを排除しようとすることはありませんが、確かなのは霊的なものの存在ではなく、霊的なものの存在を信じがちな、己の心の弱さであることは十分自覚しておきたいものです。

第3章 53

 山牌は意志を持たないので、「どの牌がツモ山の浅いところにあるか」を読むのはオカルトですが、他家の手作りには意志が介入するので、「どの牌が他家の手の内に少なく、山に多く残っているか」を読むのはオカルトではありません。見えないものは読んでも仕方がないと思考放棄をする打ち手より、多少オカルト要素が入っても真剣に読もうとする打ち手の方が実力者であることは言うまでもないでしょう。

 重要なのは直感や信じる心ではなく、あくまでより有利な打牌を選ぶための「理」にあります。しかし、定量化が難しい読みの技術を言語で説明するのは困難です。そのため、本質的には「理」であるものを、「直感」のようなものとみなしているのが実際のところではないでしょうか。

 また、人間は感情を持つ生き物である以上、「理」で判断した選択を実行に移すには、自分の選択が正しいと信じる心も必要です。そういう意味であれば、信じる心も大切であると言うことはできるでしょう。

第3章 54

 「継続は力なり」という言葉もあります。私は体重の記録を毎週つけることで一時期より30kg痩せましたが、つけなくなってからすっかりリバウンドしてしまいました(笑) 麻雀も一日何局打つと決めていた時は毎日続けていましたが、麻雀記事を毎日更新するようになってからは麻雀を打つ予定が無ければ打たなくなってしまいました。どちらもいつかは再開したいとも思わなくはないですが、なかなかモチベーションが上がるきっかけがない今日この頃です。

竹書房で一番麻雀が強い男が明かすセット麻雀必勝法

史上初、セット麻雀(知り合い同士の麻雀)必勝法の本です。

もし知り合いと麻雀をしたことのある人でしたら感じたことがあると思いますが、どんなセット麻雀にもそこに「勝ち頭」の人がいます。なんであいつに勝てないんだろう?
その人とあなたはどこが違うのでしょうか。
本書は竹書房という一会社を例にそれを解き明かします。ぜひこれを読んであなたも「勝ち頭」になってください。

 
H坂
単行本:1,620円

 
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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