- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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第1章 セオリー18
セオリー16、17で取り上げられたように、ターツの一部がテンパイまで引っ張られたケースは手出し牌の周辺が待ちになっていることが多いものです。これだけでは残っている待ちの候補が複数あって絞れないことが多いですが、鳴かれていない牌に着目することで更に待ちを絞れる場合があります。基本的に手出しが入るまでに鳴かれていない牌は通るのですが、雀頭を待つ形の場合はそもそも鳴けないのでこの限りではないので注意が必要です。
読みを逆用する技術としてここでも「空切り」が出てきました。これまでの空切りの効果をまとめると、「即裏目を引いた時に空切りで手出し周辺の待ちを読まれにくくする(セオリー14)」「スライドに見せかける(テーマ15)」「それまで通った牌を通せなくする(テーマ18)」。「基本は情報を出さないように、ただしそれを逆手に取れる場合はあえて情報を出すことも考える。」と押さえておくと様々なケースで対応しやすくなると思います。
「空切り」の技術も昨今の戦術書で何度となく取り上げられてきたので、最近はかなり浸透してきたように思われますが、「空切り」であることが読まれてしまう場合は逆効果。159ページの牌図のように、「空切りでないとしたら不自然」な牌を切ることになる場合はツモ切りすることを忘れないようにしましょう。
現代麻雀の秘技 相手に対応させる技術
基礎的な麻雀戦術理論がネット上で共有されたことで、麻雀ファン全体のレベルが上がったと言われています。その中で差をつけるための技術として、今注目を集めているのが「相手に対応させる技術」です。相手の「対応する技術」を逆手に取って、その裏をかくハイレベルなテクニックとなります。
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(1)読みの基礎
(2)それを応用する技術
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