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ネマタの麻雀クイズ王 第21回

ネマタの麻雀クイズ王 第21回

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1999〜2000年にかけて、キングレコードからゲームボーイカラーの麻雀ソフトが3本発売されました。その3本とは、「機動戦艦ナデシコ ルリルリ麻雀」「新世紀エヴァンゲリオン 麻雀補完計画」「でじこの麻雀パーティー」。いずれも原作は20世紀末を代表するアニメ。ここから、「二次元」の世界に入り込んでいったという方も少なくないのではないでしょうか。昨今は「にじさんじ」の影響で「雀魂」がブームになっています。麻雀を通じて二次元と三次元が融合する日が、すぐそこまで来ているのかもしれません。

よって当てはまらないのは「ギャラクシーエンジェル」。いささかマニアックな問題でしたが、「1つだけ21世紀の作品である」というのが一応ヒントになっていました。「主人公が強運設定」という、いかにも麻雀ゲームで使えそうな作品ですが、意外にも麻雀ゲームにはなっていないようです。

私は高校時代、三部作のうち「ルリルリ」と「でじこ」をプレイしたことがあるのですが、特に印象的だったのは凄まじいまでの強さを誇るでじこ。ダブルリーチ一発ツモに裏ドラを3枚乗せるのは当たり前。ひどい場合は四暗刻単騎や地和が出ます(配牌のパターンが決まっているので天和は出してこない)。市販の麻雀ソフトで登場するキャラとしては史上最強かもしれません。

ストーリーモードでラスボスとして登場する時こそ、「特定の役を先にアガった方が勝ち」というルールなので攻略は難しくないのですが、単純に得点を競うフリーモードで彼女を倒すのは至難の業です。

何十回と対戦していく中で、配牌とツモのパターンが決まっていて、しかもランダムではなく、「この配牌とツモなら、次局はこの配牌とツモ」のように順番まで決まっていることが判明。ツモが予め分かっているのを利用して倍満をアガるも、次局に三倍満をツモられて逆転負けを食らいます。

この展開が何度も続き、どうやっても勝てないように出来ているのではないかと思ってからしばらくすると、またしても倍満をアガった時と同じ配牌が来ました。そしてその時は何故かラス前ではなくオーラス。そのまま倍満をアガリ、長い激闘に終止符が打たれたのでありました。

今思えば実にくだらないことをやっていましたが、私が大学に入ってネット麻雀デビューした頃、周りの誰もが「流れ論」あるいは、「牌操作」を信じていたものです。しかし私自身は麻雀の腕前は初心レベルだったにも関わらず、そうしたものの存在を信じていなかったのは、「本当に牌操作があったらどうなるか」というのを、身を持って経験していたからかもしれません。

もし私が、「牌操作」の存在を信じていたら、CPU相手ならともかく、対人戦でそんなアンフェアなゲームはやりたくないとさっさと辞めてしまっていたでしょうから、今こうしてこの記事を書くことも無かったでしょう。つくづく、たかが麻雀とはいえ、どの時期にどのような形で取り組んだかで、人生が大きく変わるものだと痛感させられます。

余談になりますが、この麻雀ゲーム三部作。基本的にCPUと対戦する一人用ゲームなのですが、実はポケモンのように互換性があり、三部作同士で通信対戦をすることができるそうです(ただし、ゲームボーイカラー専用の通信ケーブルが必要)。説明書には全く書かれておらず、最近になって有志の方の検証によって判明しました。時代が古いうえにマニアックなゲームソフトにも関わらず、こうした検証をする方がいらっしゃるのも、それだけ麻雀がゲームとして広く浸透してきたということですね。

麻雀クイズ王第22回

次のうち、最も売れたとされる麻雀本はどれでしょう?

①『勝つ麻雀負けない麻雀』②『絶対負けない麻雀』 ③『麻雀-君ならどう打つ』④『麻雀・最強の打ち方』

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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