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ネマタの麻雀クイズ王 第22回

ネマタの麻雀クイズ王 第22回

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次のうち、最も売れたとされる麻雀本はどれでしょう?

①『勝つ麻雀負けない麻雀』②『絶対負けない麻雀』 ③『麻雀-君ならどう打つ』④『麻雀・最強の打ち方』

先週5月28日は、「ミスター麻雀」と呼ばれた小島武夫先生の三回忌。選択肢の4つはいずれも、日本文芸社より出版された小島先生の麻雀本です。

正解は②『絶対負けない麻雀』。出版部数は実に50万部以上。麻雀本としては圧倒的なベストセラーと言ってよいでしょう。もし、『勝つための現代麻雀技術論』が同じくらい売れていたら、私も印税で悠々自適生活などと思っていましたが、現実はそう甘くはありませんね(笑)

小島先生の麻雀と言えば、三色やホンイツ、チンイツのような手役を豪快に狙うのが特徴的。良く言えば華のある麻雀。悪く言えば勝ち味に薄い麻雀。勝つためには手役より手数が重要だと気付かされてからは、当時の麻雀仲間と、先生の『絶対負けない麻雀』を、『絶対勝てない麻雀』と揶揄したこともありました。

勝つためには手役より手数が重要。このことは紛れも無い事実ですが、今思えば当時の私は一つ大きな誤解をしていたことに気付かされます。それは、小島先生が麻雀打ちとしても脂の乗っていた時代も、「なるべく高い手役を狙うのが強い打ち手である」と誰もが信じていたわけではないということです。先生の麻雀歴を踏まえれば、タイトル戦での実績はいささか寂しいもの。当時から麻雀プロとして実績を残していたのは、どちらかと言えば手役にこだわらない打ち手の方が多かったのです。

「魅せる麻雀」を信条としたとあるように、先生の麻雀は、勝つことだけではなく、常に視聴者を意識したものでありました。思えば私も幼くして麻雀を覚え、まだ小島武夫の名前も知らなかった頃。役満やメンチン、あるいは純チャン三色のような綺麗な手が仕上がることに、獲得出来る点数以上の喜びを覚えたものです。昨今麻雀配信ブームを受けて、改めそのことを思い出させられました。麻雀を覚えたばかりで、小島武夫の名前も知らないであろう打ち手が、綺麗な役や珍しい役をアガったりアガられたりしては喜んだり驚いたり。「魅せる麻雀」というのも意図的に作られたものではなく、麻雀というゲームそのものに、人が魅せられるが故に生まれたものであったことに気付かされます。

日本プロ麻雀連盟所属プロが参戦している「麻雀格闘倶楽部」シリーズでは、最も対戦したいプロ雀士にゲーム機上で投票するイベントが2012年より開催されていますが、小島先生は男性部門で常にぶっちぎりの1位。直近の2019年に沖ヒカルさんが1位になったのを見て、ランキングに小島先生が居ない理由に気付くのにしばらく時間がかかりました。亡くなってもなお存在感を残す、まさにミスター麻雀。麻雀を打つなら勝ちにこだわってこそ楽しいという立場を取っていても、やはり先生の「魅せる麻雀」に惹かれてしまう私に気付かされるのでありました。謹んで哀悼の意を表します。

麻雀クイズ王第23回

 次の四つの数字を、麻雀の役の名前に登場する回数が多い順に並べました。正しいのはどれでしょう?(採用役、役の名称はMリーグ準拠)

①一>三>九>四

②一=三>九>四

③一>三>九=四

④一=三>九=四

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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