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ネマタの麻雀クイズ王 第20回

ネマタの麻雀クイズ王 第20回

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私のオンライン麻雀デビューは「麻雀格闘倶楽部(MFC)」(2003年稼働開始)でしたが、稼働初期と現在とでは一部ルールが異なります。麻雀のルールの変遷を調べていくのも案外楽しいですね、クイズの題材としてももってこいです。

④半荘戦も20000点スタート

MFC1の頃は、オンライン対戦は全国対戦(東風戦)のみでした。東風戦は20000点スタート。持ち点が無くなるとトビで試合終了です。(MFCは丁度0点でもトビ、残り1000点でリーチをかけることはできるが、局終了時に0点のままならトビ)

MFC2から日本プロ麻雀連盟とのタイアップが始まり、当時の鳳凰位戦に見立てて、AⅠAⅡBⅠBⅡCⅠCⅡCⅢの7階級に分けられた東風リーグ、半荘リーグが始まりました。

この頃は半荘戦も東風戦と同様20000点スタート。東パツ親で18000を南家から出アガリしても、一本場で西家か北家に3000-6000をツモられると南家が飛んで2着で終わってしまいます。

一発裏アリ赤ドラ4枚のMFCではよくある光景ですが、半荘戦のプレイ料金を払って東場で終わることが多いのはユーザーとしては腑に落ちないもの。開発側としては回転率重視のルールにしたいとはいえ、ユーザーからの不満も多かったのか、MFC3からは半荘戦は25000点スタートになりました。

③九種九牌で親が流れる

麻雀で採用される途中流局と言えば、「九種九牌、四風連打、四家立直、三家和、四槓流れ」の5つですが、MFCでは三家和は全員のアガリが成立。四家立直は続行です(ただし、競技ルール卓は四家立直で流局)。このうち、九種九牌以外は現在でも親流れ(競技卓は親の連荘)になります。

MFC1の全国対戦では、九種九牌も親流れでした。途中流局を親流れにするのは回転率を上げるためにそれなりに見られるルールですが、オーラストップ目が九種九牌を宣言するだけでトップが確定するのは腑に落ちないもの。途中流局の中でも最も頻度の高い九種九牌に関しては、MFC2から親の連荘になりました。

ただしこれはリーグ戦のみで、MFC1から続く全国対戦についてはMFC3まで親流れ扱い。九種九牌が一律親連荘になった後も、「四風連打が親流れと知らずにラス確」した人を見たことがあります。ルールを確認しておくのもプレイヤーの義務ではありますが、細かいうえに結果に左右されやすいルールに関しては統一されるのが望ましいと考えます。

②九蓮宝燈はマンズのみ認める

昔は九門張の形のみが九蓮宝燈と認められていたことは歴史的にもはっきりしており、中国麻将では今でも九門張のみとされますが、「マンズのみ認める」というルールは出拠が明らかになっていません。「大車輪はピンズ限定、緑一色はソーズ限定だから九蓮宝燈はマンズ限定」という説も聞きますが、九蓮宝燈は中国古典麻雀の時代からある役に対して、緑一色は1920年頃成立、大車輪に至っては昭和中期に日本で成立したローカル役満と成立時期が異なるので明確に誤りです。手役一覧で必ずと言ってよいほどマンズで表示されていることから、「九蓮はマンズのみ」という誤解が広まったものと思われます。

しかしMFC2までは、九蓮はマンズのみ認めるというルールが採用されていました。その為当時は九門張の純正九蓮に至っては四槓子以上のレア役でした。ちなみにそれ以上のレア役が八連荘。半荘戦でも20000点持ちで、途中で誰かが飛ぶため余程のことが無い限り出現しなかったのです。

①緑一色はを含むもののみ認める

日本プロ麻雀連盟では、緑一色はを含むもののみ認めるというルールが採用されていますが、MFCは連盟とタイアップする前、MFC1の時代から緑一色は無しでも成立しました。よって今回の問題の正解は、「①緑一色はを含むもののみ認める」でした。

ちなみにこちらは「九蓮はマンズのみ」と異なり、歴史的にみてもありのみを緑一色とするのが以前は主流でした。理由はこちらで書かれている通り、当時のルールは清一色の時点で十分高打点であったため、役満扱いする必要性が薄かったためと思われます。

麻雀クイズ王第21回 

次のうち、キングレコードから発売された麻雀ゲームの原作でないものはどれ?

①機動戦艦ナデシコ②エヴァンゲリオン③デ・ジ・キャラット④ギャラクシーエンジェル 

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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