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ネマタの戦術本レビュー第1164回「『必勝!麻雀実戦対局問題集』編 その12 著:多井隆晴」

ネマタの戦術本レビュー第1164回「『必勝!麻雀実戦対局問題集』編 その12 著:多井隆晴」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるもの、または更に掘り下げたい部分等を取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

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問題14 現物待ちの追っかけリーチ

良形待ちかつ、リーチで打点上昇が大きく見込める手であれば現物待ちでもリーチが基本です。

逆に言えば悪形待ちやダマでも高打点の現物待ちはダマにすることが多いですが、あくまでダマなら他家から出アガリしやすい(先制テンパイをダマにした時と同程度)ことが前提。リーチとこちらの共通安牌が多く出アガリが期待しづらい場合はリーチに切り替えることもありますし、安手悪形の場合は降りや回し打ちを選ぶこともあります。

問題15 メンツ手かトイツ手か

4トイツあるのでチートイツ2シャンテン。メンツ手はメンツが1つもないので3シャンテン。チートイツの方がアガリまでの手数が少なく、メンツが出来たところでチートイツを見切ることがありません。それならこの段階でチートイツ決め打ち。山に残ってそうな牌、安牌になりやすい牌を優先的に残します。

練習問題①はBを選びますが、個人的には「アガる気満々だからこそ、最もチートイツでアガリやすいように打つ」という感覚です。安牌になりやすい牌を残すのも、そうした方が他家がテンパイした後も降りずに手を進めることが可能で、結果的にアガリに結びつく可能性があるからです。攻撃と守備は概念としては真逆ですが、表裏一体ということも麻雀では多々あることです。

練習問題②はメンツ手だけを考慮してもAが悪くないのでチートイツを残すに越したことはありません。何を切ってもロスがあるからとリャンメン固定が癖になっている人は、トイツを崩すまでにチートイツの可能性も意識しておくことをお勧めします。

必勝!麻雀実践対局問題集

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端っこ待ちならツモ切りリーチ!
アガりづらい8000よりアガりやすい5200
手詰まりたくないなら配牌オリ
親のリーチは魔法の言葉
大きく負けてる親番では焦らず大物手
地獄単騎はアガれる
赤牌を鳴かせることが得になる場面もある
カンチャン待ちリーチをシステム化するな

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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