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ネマタの戦術本レビュー第1170回「『必勝!麻雀実戦対局問題集』編 その18 著:多井隆晴」

ネマタの戦術本レビュー第1170回「『必勝!麻雀実戦対局問題集』編 その18 著:多井隆晴」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるもの、または更に掘り下げたい部分等を取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

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問題26 アガリたい局は遠くでも仕掛けるか?

オーラスの打ち回しはルールの違いが如実に現れます。例えば今回の局面が天鳳ルールであれば、東家がトップ目でアガリやめあり(強制)なのでこの1局で半荘が終了することが確定しています。つまり振らなければ4着になることが無く、アガらなくても2着を維持できることは少なくない(更に言えばラスのマイナスが大きい)のですから、安牌確保では鳴きません。

しかしアガリやめ無しのルールであれば、東家はほぼトップ確定なので素点を稼ぐために連荘したいところ。そうなると自分がアガらなければ逆転されることが多くなります。順位点的にも2着を維持するメリットは大きいのですから、はポンします。

ただ、鳴いたのであれば真っ直ぐにアガリを目指すのが必ずしも正しいというわけでもないことには注意が必要です。150ページの手牌については、が雀頭候補かつ、将来の安牌候補にもなるのでからでも鳴くところとみますが、をポンした直後にが出た場合は、そもそも鳴くことでアガリやすくなっていると言えるかも微妙。安牌確保も兼ねて鳴かないのが得策とみます。本書にある通り、誰の安牌を確保しておくかや、上家からどの程度仕掛けが期待できるかも踏まえて判断したいところです。

練習問題はどちらもポン。配牌がアガリに遠いかどうかは、結局のところメンツがあるかどうかに依るところが大きいです。最初の問題はメンツが1つも無かったので役牌を鳴くかどうかで迷いましたが、練習問題は既に1メンツあるうえにアガリに十分リターンがあるのですから迷わず鳴きます。

問題27 ホンイツに行くときの第1打    

ホンイツに限らず、ペンチャンと浮き牌のどちらを切るかを考える際はこの考え方が役に立ちます。一般論で言えば、なるべく手牌で残しておきたい浮き牌が多い時ほどペンチャンを落とすことが多くなると言えるでしょうか。先にを切ったところで、を引く前にソーズか字牌を引けばペンチャンを切ることになります。先にペンチャンから切ってが残っていれば、途中でからメンツが出来てメンタンピンイーペーコーのような手順も残せるという具合です。

逆に言えば、残しておきたい浮き牌が少ないときほどペンチャン残し寄り。分かりやすいのがペンチャンを残せば1シャンテンに取れる牌姿。ペンチャンテンパイでもただの浮き牌が2つ残った1シャンテンよりはアガリやすいので、1シャンテンを維持しておくに越したことはないということです。「アガリに遠いときほどペンチャン落とし寄り」とは昔から言われていましたが、アガリに遠いときほど浮き牌が多いのでこうした傾向になりやすいんですね。

必勝!麻雀実践対局問題集

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端っこ待ちならツモ切りリーチ!
アガりづらい8000よりアガりやすい5200
手詰まりたくないなら配牌オリ
親のリーチは魔法の言葉
大きく負けてる親番では焦らず大物手
地獄単騎はアガれる
赤牌を鳴かせることが得になる場面もある
カンチャン待ちリーチをシステム化するな

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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