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今も残る「豊後無双」の記憶-豊後葵の強烈な闘牌と個性

今も残る「豊後無双」の記憶-豊後葵の強烈な闘牌と個性

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豊後葵は、出場した放送対局で同卓した強豪女流プロ3人を、全員まとめて箱割れに追い込んだことで知られる。それが由来となった「豊後無双」というキャッチフレーズは、豊後の闘牌に対する賛辞であり、現在でも語り継がれるパワーワードだ。飾らないキャラクターが魅力で、インタビューや配信番組で見せるトークでも「無双」する豊後。本記事ではさままな角度から豊後の魅力に迫っていく。

目次

豊後葵の基本情報・プロフィールデータ

名前 豊後 葵(ぶんご あおい) 
異名 豊後無双
生年月日 1988年4月20日
出身地 東京都
血液型 A型
趣味・特技 料理、競馬
本人公式SNS Twitter
所属団体 日本プロ麻雀協会
プロ入会年 2008年
主なタイトル 第13期女流雀王
第10期夕刊フジ杯麻雀女王決定戦個人戦優勝

そのキャッチフレーズから豪快な性格かと思いきや、とても几帳面な一面を見せている。例えば、運転免許をとるために教習所に通った豊後は、学科試験通過のために、標識のイラストをノートに書き込み、説明も書き込む徹底ぶり。Twitterの投稿もとても丁寧で、返信もしっかり行っている。

経歴

2008年:日本プロ麻雀協会7期後期生としてデビュー
2014年:第13期女流雀王
2016年:第10期夕刊フジ杯麻雀女王決定戦の個人戦で優勝

麻雀との出会い・きっかけ

豊後が麻雀を始めたのは18歳の頃。当時のアルバイト先の同僚が麻雀をしていたところ、メンバーが足りないことを理由に誘われたことがきっかけだった。その頃の女流プロについて「そこそこ可愛ければなれる」と聞いたという豊後は、プロ入りを決心し受験。日本プロ麻雀協会7期後期生としてデビューを果たした。雀荘では数多くの来店客と打つことになるプロ雀士は、ルックスだけでは務まらないことを痛感し自身の打ち方を磨く。キャラクターと愛嬌が大事だと実感したからこそ、今の豊後の立ち位置があるのかもしれない。

豊後葵の打ち方や雀風

豊後無双の対局で、強くスピーディーに打牌する豊後を見てしまうと、攻め一辺倒の強気な麻雀というイメージを持ってしまいがちだが、実は守備意識が強いプレイヤーである。トップで迎えたオーラスの戦い方を例にとると、自らアガって決着をつけにいくよりも、徹底して降りて手を伏せる方が得意だという。それゆえ、手を短くする仕掛けは少ないタイプで、進行スピードとのバランスを考えながら手役を狙っていく打ち方を見せる。

豊後葵の対局時の様子

麻雀最強戦2015女流代表決定戦・桜の陣 2015/2.28

©麻雀最強戦

南3局の親番、62700点持ちで「お腹いっぱい」の豊後のもとへ、索子の波が押し寄せる。先制リーチをしていた茅森早香が、豊後のチンイツに放銃して箱下に。続く1本場、今度は一九字牌の波で、[南]待ちの国士テンパイ。宮内こずえプロのリーチに対して、無筋をノータイムで捨てる豊後の姿に、ほかの2人は完全撤退。そして豊後プロが[南]をツモって16000オール。全員が箱割れで、豊後は13万点オーバー。卓上も解説席も、驚きを通り越して笑うしかない光景だった。

夕刊フジ杯争奪第10期麻雀女王決定戦 個人戦決勝 2016/4.22

©夕刊フジ

トータルトップの豊後がリードして迎えた南3局、猛追してきた水瀬千尋のリーチに対し、カンチャン待ちの豊後が白のみで押し切る。オーラスでは七対子のテンパイ。絶好の五萬待ちだったが、その間に一発逆転を狙うメンホンのリーチが飛んでくる。直後に豊後がロン牌の中をツモってくる。気持ちが先走れば危ない切ってもおかしくない場面で、豊後はしっかり放銃回避。冷静な押し引きを見せた豊後が、4度目の決勝進出にして悲願の初優勝を果たした。

豊後葵が第10期麻雀女王 4度目の決勝で初優勝 /夕刊フジ杯

麻雀最強戦2019 女流プレミアトーナメント「皮肉な下克上」2019/4.20

©麻雀最強戦

麻雀最強戦の豊後と言えば「無双」だが、この日はオーソドックスに勝ち切った。南1局、手牌に多くの対子を抱えた豊後は、積極的な鳴き仕掛けで「北・トイトイ」。3本場と供託3本をを加えてトップ目に浮上。その後も着実に加点して、誕生日に優勝を決めた。続いて行われた女流プレミアトーナメント決勝戦では、惜しくも優勝を逃した豊後。「(得点やインパクトでは)豊後無双は超えられないから、優勝という結果でこたえるしかない」と話していた。

水口美香が2年ぶり2度目のファイナル進出!/麻雀最強戦2019 女流プレミアトーナメント  予選では内田みこが四暗刻成就

SNSでの評価・評判

豊後に関するSNSでの評判と言えば、なんといっても豊後無双関連が多い。単なる通り名を超え、幅広く使われている言葉だ。

確かに、豊後無双vs麻雀アブノーマルなど、見どころたっぷりのメンバーが集結している。

「豊後をMリーグに」という声はとても多い。麻雀はもちろん、対局後のインタビューのほうが見たいという意見も。

浦野修平が13万点オーバーを叩き出したと聞いて、豊後無双を思い出したファンも多いのではないだろうか。

豊後葵のニュース・こぼれ話

オコではなくて困り顔

豊後無双の被害者、茅森早香は自身のYouTubeチャンネルの動画内で、当時のことについて語った。豊後が国士をテンパイした時には、実況に「茅森はオコ」「茅森から出たら、そのまま帰るまである」などとイジられていた。ただ、国士をアガった時の反応については「怒ってはなくて、点棒がないのと、点数表示がおかしいので困っていた顔」と振り返っていた。

豊後無双の会って?

「豊後無双の会」というものをご存知だろうか。字面だけを見ると怖そうな感じもするが、これは豊後が毎月、梶やんこと梶本琢程の麻雀店「飯田橋ロン」で開催している麻雀大会と懇親会のこと。2021年からは豊後無双nightという超少人数の大会も開いている。手作り運営で続けている大会で、「フリー雀荘はちょっと怖いかも」といったファンでも参加できるのが嬉しい。

https://twitter.com/bungodayo/status/1369192142606766082

この記事のライター

麻雀ウォッチ編集部
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