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ネマタの戦術本レビュー第165回「フリー麻雀で食う 上級雀ゴロゼミ 著:雀ゴロK その15」

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二限目 講座14

 別の牌を切っていれば面子や面子候補が完成していたツモを逃してしまうと、失敗したという意識や、フリテンが残る事の恐れからかうっかりツモ切りしそうになりますが、元々持っていた面子候補や浮き牌よりも価値が高い形ができる場合は単なる無駄ツモではありません。手拍子でツモ切る前に他に切るべき牌はないかを確認しましょう。

 図Aは3枚からなる面子候補が残った場合に待ち選択ができる、図B、Cはヘッドレス形なので単騎待ちの選択ができる、図Dもチートイツ1シャンテンなので単騎待ちの選択ができるというように、図Aから図Dはいずれもテンパイ時に待ちを選択できるので、フリテンを解消できる例です。これならフリテン関係無く単純に受け入れが多くテンパイしやすい方が明確に有利と言えます。

 2枚からなる面子候補や浮き牌同士の比較をする場合はフリテンの可能性が残りますが、それでもリャンメンとカンチャン、3~7浮き牌と28浮き牌、4連形と3~7の浮き牌の比較といった、直接の受け入れで前者が明確に有利になるケースにおいては、前者を残す事でフリテンの可能性が残るとしても前者を残す方が基本有利です。

 特にアガリに遠い段階ならテンパイした時点でフリテンが残る可能性も低く、鳴き手の場合なら上家がこちらの鳴きに警戒していたとしても一度切っている牌なら鳴けることが期待できるためなおさらです。

 逆に、下家がその牌を切っていて現物になっているとしても、その牌が下家に鳴かれないとは限らないことには少し注意が必要です。直前に切られた牌ほど、鳴く形になっていない可能性が高いので、下家に絞るべきケースでは直前に切られた現物を優先することになります。

 本書の鉄火場日記でも出てきますが、フリテンの可能性に気付けないことは時として大きなミスにつながります。特に初心者のうちはフリテンが残って痛い目にあることも多いので、無意識のうちにフリテンが残らないように打ちがちになります。しかし、フリテンの可能性に気付いたうえで、受け入れを残すかどうかを判断するのはまた別です。手拍子で打ちたくなる時ほど、一呼吸置いて他に切る牌がないか確認を怠らないようにしましょう。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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